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洗礼者ヨハネのヒミツ(ばかネタです)

 4月最後の週末は、これから始まるイベント三昧の夏の幕開けなのか、イベントが花盛り。どれに行こうか、迷ってしまいそうでした。まずは花金の夜、毎月のお楽しみとなっている、シンシナティ美術館の「Art After Dark」に行きました。今月のテーマは「Rooted in Nature(自然に根ざして)」です。良い気候に恵まれたこともあって駐車場が一杯で、ぐるぐる数周してしまい… エコじゃない~!ゴメンナサイ

 この催しは、毎月、最終金曜日の夕方5時から9時迄ですが、既に日没が8時半なので、暗くなってない。でも、明るいうちなので、更に来易くなりました。毎回、なんとはなしにギャラリーを歩いていると、これ、前に見たことあったっけ?と、思う作品に出会います。明らかに展示が入れ替わっている時もあり、単に今まで自分が気づかなかったのかもという作品もあり。今月の、これ、今迄あったっけ?は、こちら。洗礼者ヨハネの絵です。大きな絵なのに、何故今まで気が付かなかったのかな?新しい展示かな?

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 このヨハネさん、俳優のショーン・ビーンさんに似てない??ショーン・ビーンといえば、「最初は味方だけど途中で裏切る。そして壮大に死ぬ」という、出るだけでネタバレな方。つい、ヨハネさんは寝返るのか、そして壮大な死を迎えるのか?と、考えてしまう。ヨハネさんは裏切らないけど、の最期は、サロメちゃんの要望で首チョンパなので、壮大といえば壮大。ダ・ヴィンチのヨハネさんはアイドル系男前だし、サロメちゃんが首を欲しがるほどのイケメンのはずなのに、実はショーン・ビーンなのかっ!?!(←むちゃくちゃ失礼)

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ヨハネさんの最期

 ギフトショップで欲しい物があったのですが、会員証を持ってこなかったことに気づきグヌヌ… 無駄使いするな!との、神様の思し召しか、はたまた、ショーン・ビーン氏からの戒めか?あ、ショーン・ビーンさん、好きですよ。最新作は、「聖闘士★聖矢」の城戸光政翁だってね。やっぱり壮大に...(以下自粛)



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生け花について学びました

 イベントの多い日曜日でした。朝から犬連れでパークの里親募集イベントに行き、支援のテントで犬おやつを買い、ご近所組合のブランチに参加してからついでに買物して(←会場がスーパーのお二階)、その後に張り切ってシンシナティ美術館へ。おでかけ好きな私にとっても、一日で三箇所でのイベント参加は、自分比で活発な日。

 美術館へは現代陶芸家のRoberto Lugoさんが館内に仕立てられたスタジオで実演してるって言うんで、それを観に行ったのですが、今日は不在だったの…orz でも、華道の歴史の講演と、草月流の生け花実演を見ることが出来ました!

 館内のイベントのスケジュールを見て案内の方に尋ねてみたら、ああ、そんなのあったねぇ、と、心許なかったけど、美術館が主催ではなく、美術館のアジア芸術部門の協賛支援を受けているシンシナティ・アジア美術協会(The Cincinnati Asian Art Society)のイベントで、広報を兼ねて一般オープンというイベントだったようです。むしろラッキー!

 シンシナティに長い、草月流師範のTeruko Nesbittさんが、スライドを使って華道の歴史を講義した後に、実際に3種類の異なるタイプの花器に生け花を挿すデモをしてくださいました。無造作に挿しているように見えて、計算されているかのような出来栄えにタメイキです。いけばなに多くの流派があるってことくらいしか知らなかったけど、その歴史や、流派による特徴の違い等、新しい知識を得られました。私も素敵にお花をさせるようになりたいな。実は、ほんの少しだけ小笠原流のレッスンを受けたことがあるのですが、オノレの美的センスの無さをつくづく再確認しただけだったわ…orz

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実演中

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春らしくて素敵

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モダンな感じ

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伝統的?



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ナイト・ミュージアム@シンシナティ

 私の愛するシンシナティ美術館、通常は5時には閉まってしまいますが、月に一回、最終金曜日には夜遅くまで開館しています。多くの美術館や博物館でも普段より遅くまで開いている夜間営業をしており、其の時は入館料が割引になったりしますが、シンシナティ美術館はいつも無料。でも、夜にはアルコールを含む飲物のバーが何箇所か設置され、DJが入り、メンバー外の入場料10ドルの特別展が無料公開。なんだか楽しそうで、私も行ってみました。

 特別展のジョージア・オキーフの写真展に人が集まっているのか、常設展示は静かで私一人という部屋も。私は既に一度、オキーフ展は見たので、今回はゆっくりと好きな絵の前に陣取り、近寄ってみたり離れてみたり、絵のガラスに照明の反射が入らない角度を探して縦横斜めで携帯のカメラを構えてみたり、他に人沢山いたら出来ない贅沢な時間。バーでは、ジョージア・オキーフにインスパイアされたカクテルもありました。ジンベースでレモンジュースにラベンダーシロップ、蘭の花を一輪添えた見た目にも美しいカクテル。さっぱりした味わいで美味しかったです。写真取るのは忘れました(←またか!)

 短いビデオを取ってくれるブースや、今夜のテーマであるオキーフの写真が白黒なので、白黒のポートレイト写真を撮ってくれるサービスもあって、カップルや友達同士で誘い合わせてくると楽しそう。お一人様な私も賑やかな雰囲気を楽しみ、無料で配ってたクレジットカード会社の販促グッズを貰って嬉しい。来月も来よっv

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ジョージア・オキーフの写真

 昨日のシンシナティ美術館訪問の目的の一つは、インドの古典的伝統ダンスのパフォーマンスでしたが、もう一つは先週オープンしたばかりの、ジョージア・オキーフの写真特別展「Georgia O’Keeffe, Photographer(写真家としてのジョージア・オキーフ)」でした。アメリカでの巡回展示の最後が、ここシンシナティだって。

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オキーフさん愛用のライカとポラロイド・カメラ、そして取った場所やレンズ口径、シャッタースピードのメモ

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部分修正用のレタッチ・セット・チョコの箱に入ってるの、いいな

 ニュー・メキシコの乾いた荒野で風景、花、そして牛の頭の骨をモチーフに描き続けたオキーフさんの撮った写真は、メディアは違えど、紛うことなき「オキーフ作品」でした。光と影、そして乾き。ご主人が、アメリカ近代写真の父として有名なアルフレッド・スティーグリッツさんだけど、オキーフさんが写真を撮り始めたのは、スティーグリッツさんが亡くなってから。彼女の才能を「発見」し、世に出したスティーグリッツさんの存在が重かったのかもしれません。フェミニスト・アイコンとしての彼女は、メンターでもあった夫からの解放が、同時に男性社会からの飛翔だった...とかって伝記とか読むと書いてありそう(読んだことないけど)。

 他にも、(当時の)若い写真家の撮ったオキーフさんの写真やフィルムも展示されていました。「画家」である自分を取るなという注文があったそうで、たしかに絵を書いているところの写真はありませんでしたが、砂漠から嬉しそうに大きな骨を拾ってきたところや、家の庭に積み上げられた骨コレクション、すごくストイックなイメージだった彼女の人間味が見られた感じ。日本を訪れた時に撮った清水寺の写真もありました。日本にも行ったんだ~

 砂漠に住む孤高の芸術家のイメージの強い彼女ですが、20年以上の間に合計8匹のチャウチャウ犬と暮らしていたそうです。最初の二匹が、1951年のクリスマスにプレゼントとして贈られたボーとチア。下の3枚は、オキーフさんの撮ったボー二世(ボー・ボー)の写真と、スケッチ。写真の説明いわく、「犬の身体は暗く、明るい円筒形の木の幹と重なり合い、同時に梯子の影が犬の形状を深さも重さもない負の空間 --- 影にも見せている」そうです。

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犬好きの私には、彼女のわんこ写真は、光と造形の習作としてより、犬カワイイわぁ、に価値あり。オキーフさんは生涯のモチーフとしての花、自分の取り巻く乾いた光景、そして骨コレクションを深く愛していたそうなので、犬も愛情の対象として被写体になったのかも、って。好きだから描くし、撮る。だって、犬の可愛いとこが捉えられてるし、下のDan Budnikさんによる写真見たら、オキーフさんの作風とは全く違うのにお気に入りの一枚だったそうだけど、モフモフわんこに丸い石。オキーフさんの『好きなもの」だったんじゃない?

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チャウチャウのジャンゴとインカ二世、そしてコレクションの石(1964)
形状と触感に注目したこの作品をオキーフさんは気に入ってたそう。
Budnikさんの作品に惹かれたオキーフさんは、数回、Budnikさんを住まいに招待したそうです。

 展示の多くは、サンタフェのジョージア・オキーフ美術館からの貸出。サンタフェ、ずーっと行ってみたいって思ってる場所です。30年前、米国に来た時の憧れの地でした。あの頃からは随分と商業化も進んで変わってしまったそうですが、やっぱり一度は行きたい、ともいながら、何故か計画を建てない場所。


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インド舞踏を見に行きました

 シンシナティ美術館で開催中のインドのダンスに関する展示(見に行ったときの記事)の最終日で、ダンスのパフォーマンスがあったので、観に行きました。サンスクリット語の楽曲に合わせての伝統的なダンスを、ルーツの一つでもあるバリの古典ダンスも含めた全10曲、1時間強ほどのパフォーマンスに質疑応答でした。10人以上の女性ダンサーは地元の人達で、男性ダンサーは近場にいなくて、西海岸から応援に来てもらったのだそう。

 バリもインドも、踊り手さんは指先と目の表情で演技します。ポースと目が決め手の歌舞伎と似ているところがあるかもと思いました。歌舞伎では、隈取りで目を強調しますね。インド系の方たちって、目力パワーが凄い。インド舞踊は、動きがとても滑らかで優雅ですが、片足で立つポーズが多くて、体幹がしっかりしないと踊れなさそう。衣装がこれまた素敵で、足首の鈴がシャンシャン鳴って、時にパチッというか、指を鳴らすような音が入るのですが、これは足で鳴らしてるんだって。質疑応答時に、どうやってるの?って質問があったけど、なんか自然にできるんだそうで、答えに困っていました。謎~

 10分前に会場に行ったら、既に前の方の席は詰まってました。侮った!大きなカメラは持ち込み禁止かもと思って持っていかず、iPhoneで何枚か撮ったけど、ボヤボヤ~(TT) なんとなく雰囲気を察して下さい(^^;)

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衣装が華やかですてきv

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質疑応答中

 映画「RRR」のダンスバトルでは、主人公二人がシンクロしながらハイスピ-ドでキレキレに踊るというより、既に驚異の身体芸術の域に達していましたが、インド2千年の神秘なのね~

せっかくなので、「RRR」のダンスシーン

ナートゥをご存知か



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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CAを経て、今はオハイオに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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