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しつこくギリギリまでシンシナティを堪能します

 引越まで一週間をきりました。なのに、未だにアパートの契約が終わっていません。マネジメントに電話をしても滅多に出ない(けど偶に出る)、Eメールの返事が帰ってこない。今ですらこうなのだから住んだらどうなる?!?しかも、引越しの多い私も、実際の部屋を見ずに決めるのは今回が初めてで、不安しかありませんが、どうにかなる、為るなるようにした成らんの精神で、開き直るしか無い。日常品以外の荷物は積め終わり、引越し日にはわにお(元夫)がヘルプに来てくれるので、私の方は準備万端なのですけどね・・・来週月曜にはちゃんと、新しい職場に出社できますように…

 と、焦っても仕方がないので、シンシナティでの最後の週末をしつこく楽しみます。今日は、シンシナティ美術館の風景画について学び、自分でも作品を作ってみるというイベントに参加しました。現在公開中の特別展。ピカソの風景画展を学芸員さんの説明を聞きながら見学の後、美術館の位置するエデン公園を歩いて、同公園内のクローン植物園へ。そこでアーティストの指南の元、自分の風景画を描いてみるという3時間のイベントです。

 実はこの展示を見るのは4度目ですが、学芸員さんの説明は、とても興味深かった。漫画、更に遡ると江戸時代の木版画の記号化の伝統が、ここにも利用されていて、例えば下の絵の右上の波型は湖を表しているとか。他にも、画面を横切る斜めの線が風雨を表現している、線の間隔が狭いと激しい雨で、広いと緩やかな雨と感じることができる。日本の漫画を読むには、記号化の象徴するものを理解するリテラシーが求められますが、抽象画も同じように見れるかと、ちょっと新しい視界がひらけた気持ち。

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1920年代の作品。貼り重ねたような遠近感無視のコラージュ的な表現にパターンを多用しての記号化による風景

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こちらは戦後の作品。黄色が表しているのはお日様が当たっているところなんだって

. その後、植物園の職員の方とともに遊歩道を歩きましたが、色々と知らないことを教えて頂いて「へぇ~」の連続。公園に広がる湖の地下が実際の貯水池なので、除草剤等は使えないから、一帯は自然のまま(←婉曲な表現方法)の姿なのよ、とか。以前から気になっていた、昔のポンプ場の建物は、もう20年以上も放置されているけど、ビール醸造所+レストランに改修の予定があるかもしれないそう。素敵な建物だし、そうなったら素敵だな。シンシナティには、古い教会や工場だった建物がビール醸造所になっている場所が沢山ありますが、そういった建物の設定も面白い。公園の真ん中、歴史的な建物でビールをプハー!とか、いいよね。おつまみはホットウィングとセロリのスティックとランチドレッシングがいいな。

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ここの地下、全部貯水池

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木々の向こうのポンプ施設

 自分の作品作りは、参加を迷った理由。お絵描きは好きだけど決定的にセンスなし、画力なしの私には、いつも楽しいけど、思った通りには程遠い結果にしかならないからモヤモヤ。ピカソは勿論デッサン力とかも凄いんだけど、何より対象を捉える直感と鑑賞眼が類まれなる巨匠たる才能なのだなぁとしみじみ思い知った。こういうイベントに参加するのは絵心のある方も多く、素敵な作品を見られたのは嬉しかったけど、ああ~!!お絵かきの才能とセンスが欲しかった!!!いくらAIが作画してくれても、センスは如何ともしようがない。

 イベント参加者へのオマケで植物園の入場券をもらったので、その後はいそいそと植物園へ。今日を逃すと、使い機会もないだろうし。今は最初の花+恐竜展(FIRST FLOWERS featuring DINOSAURS)をやっています。 

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実物大?と、思うほどの大きさ

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植物で作った恐竜と古代から存在する花の展示です

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当然、こういう写真を撮る私

今日も楽しかった。国民健康保険がもらえるようになって、引退したら、またシンシナティに住んで、劇場のボランティアしたい・・



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毎日、遊び歩いた結果

 ワシントンD.C.に住んでいた若息子が、月曜日から私の住むシンシナティに遊びに来たので、毎日、毎日、飽きずに遊び歩いておりました。各日に何をしたかをメモとして書き連ねますと:

7/31 月曜:映画「バービー」を見に行った
8/01 火曜:シンシナティ出身の大統領、W.H.タフト国立歴史史跡、警察博物館を見学
8/02 水曜:タフト美術館、消防歴史博物館、国立地下鉄道自由センター見学
8/03 木曜:シンシナティのアイドル、カバのフリッツの一歳の誕生日に合わせて動物・植物園の後、イマーシブ体験へ
8/04 金曜:シンシナティ美術館、地元球団レッズ対ワシントン・ナショナルズの試合。試合後は花火!
8/05 土曜:川の向かい側、ケンタッキー州ニューポートの「ギャング・ツアー」参加後、ニューポートとお隣のコビントン散策、猫カフェも

うん、よく遊んだわ~(@_@) 記録用なので、日を遡って振り返っていきます。私と若息子はADDコンビなので、じっくり一つの展示を味わい尽くすタイプではなく、二人そろって速読なので解説もさっとしか読まない。全く、せわしい事この上ない。一つ何かをしたら、次行ってみよ~!のノリで弾丸名所巡りしてました。その合間に細々とお買い物したり、私が行ってみたかったレストランでご飯食べたり、犬の散歩したり。日曜に若息子を空港を送って行ったあとは、お昼寝しちゃいました。

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 土曜の夜~日曜にかけて、くしゃみ・鼻水が出始め、何かのアレルギーかと思ったのですが、くしゃみが咳に代わりのどが痛い。だるさも出て熱はないけど典型的な風邪の症状になってしまったので、薬局に行って風邪薬買って寝てしまった。年寄りの冷や水ではしゃぎすぎた疲れが出たかも。若息子の方は、一旦、ロス・アンゼルスに帰ってから、兄に会いにアラスカへ。若いもんは元気じゃ… 



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シンシナティのアイドル、フリッツのお誕生日

 2017年に未熟児で生まれ、スタッフに依る24時間体制のケアのお陰で立派に成長したカバのフィオナは、シンシナティのアイドルです。そのフィオナの弟、フリッツ君は去年の8月3日に元気に生まれました。お父さんのタッカー、お母さんのビビ、お姉さんのフィオナと一家揃ってカバ園に住んでいます。その一歳のお誕生日イベントがあるので行ってみました、が、わたくしにとって不幸なことに、8月3日は「全米スイカの日」でもあったのだ!私はスイカが大の苦手なのだな。いくら無料が大好きな私も、スイカ・シャーベットやスイカキャンディーはいらんのだな。

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おめでとう、フリッツ!園内に何か所も、こんな写真スポットが

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いきなりスイカなんやな

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フリッツ君です。カバって水の中を泳いでるのではなく歩いてるのね
特にカバ好きでなかった私も暫く一家を見ていたら、すっかり魅せられて…

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マナティーもいるよ。マナティーは泳いでたわ

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キリンさんの変顔が撮れた

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アムールトラさん。ツヤツヤ

 私はクマが好きなのですが、この動物園にはクマの展示はありませんでした。特に好きなのはしろくま。何時間でも眺めていられます。勿論、動物園の分厚いガラス越しじゃなかったら、近隣1km以内に居て欲しくないけど!ここは動植物園なので、花壇もとっても綺麗。ここに来るのは、実はオハイオに越してきてから10年ほどでニ回目なのです。初めては、2014年7月で、9年ぶりでした!コロンバスの動物園には、年に何度も行っていたのに。自分でも意外>



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シンシナティの歴史に触れた日でした

 この一年、シンシナティの街を楽しみつくした私ですが、お一人様向きではない活動もあり… 若息子が遊びに来たことで、私のお気に入りの場所だけではなく、今迄は行きにくかった場所も行く機会が出来ました。行き難い場所とは、別に一人で行ってもいいけど、入場料が一人分の値段で二人入れるのが悔しいとか(ホラ、あたしってケチだから)、シェアできる少しずつ色んなお料理の出るレストランとかなのですが。

 そんな、一人分のチケット代で二人分のチケットが買えるのが、Greater Cincinnati Police Museum(シンシナティ地域警察博物館)です。小さいけれど、なかなかに興味深いと言う評判を聞いていましたので、行ってみたいと思っていました。確かに小さくて目立たないけれど、シンシナティを中心に、対岸のケンタッキーや西隣のインディアナ州も含めた近隣地域一帯の警察の歴史や活動を集めたとても興味深い博物館でした。

 中では、二人のお爺ちゃんが暇そうにしており、ガイドにと奥からおばさんを呼んでくれました。失礼なこと言ってますが、皆、退職した警官の方々です。ガイドをしてくれたのは、去年定年退職したばかりの女性で、海兵隊を経て地元シンシナティの警察に就職、SWATチームも経験した猛者!興味深いお話を伺えたばかりか、器具の実演を見せてもらったり、機動隊の装備を身に着けたり、普段、警官が腰につけているベルトを持ってみたり、1時間ちょっと程度でしたが、充実したツアーでした。銃やテーザー、警棒その他を備えたベルトはずっしりと重く、常に身に着けているので、腰痛に悩まされている警察官が多いのだとか。大変なお仕事ですよね。

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入って直ぐに犬のハンサム君のはく製

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歴代の制服

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機動隊の紛争をさせてもらって得意顔の息子
重かったって。私はベストを持ってみただけでパスよ

 ハンサム君は、警察官に拾われた野良犬。自分からパトロールに付き添うようになり、何百もの逮捕に協力して、警察官の生まれ変わりに違いないと言われていたとか。公式に、シンシナティの「最初の警察犬」として、1911年に死ぬまで14年間に渡って活躍しました(Handsome: Cincinnati’s Beloved Police Dog)。死後、はく製になって60年間の間、住んでいたシンシナティ警察署第二地区の正面玄関を守っていましたが、第二地区署閉鎖後、数年を経て、今は警察博物館で睨みを利かしているのです。

 この日は、ウィリアム・ハワード・タフト国立歴史史跡も訪ねました。シンシナティ出身の第27代アメリカ合衆国大統領にして第10代アメリカ合衆国最高裁判所長官のタフトさんのお家が史跡として保存されています。隣接のセンターでタフト大統領の生涯についてのフィルムや展示を見た後で、お家の中を散策できます。タフト大統領は身長180cm以上、体重は140㎏という巨漢で、髭を蓄えているのでサンタクロースのような親しみやすい容貌です。お家にあった普通サイズの椅子を見て、この椅子に収まったのかしら、なんて思っちゃいましたが。

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 お天気に恵まれ、ランチは大好きなタフト美術館おテラス、カフェ、夕食はオーバー・ザ・ライン地区のビール醸造所で、フィンドレー・マーケットやOTRをぶらついたりと、とっても「シンシナティらしい」充実の一日でした。


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シンシナティの地下に潜る、その2

 今回はタイトル詐欺ではなく、ちゃんと地下に潜ります。

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こちらが墓所。かなり混み合っていますね。
一番手前は1834年に44歳で亡くなったジェームズ・ケリーさん

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隣の部屋は古い墓石の保管(展示?)場所

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21歳3ヶ月と6日の若さで1835年に亡くなったメアリ・フランツさんの墓石
友よ、ここを通るときには思い出して
今あなたがいる所は、かつて私がいた所
そして、今、私がいる所にあなたも来ることを
死に備え、私に続きなさい

 フォロー・ミー、って、アンタ、墓石に座って陽気にカモーンとか言ってるドイツ娘な幽霊(ビールのジョッキ持ってるかも)を思い浮かべてしまったよ。この地域はドイツ系移民の多い地域でしたが、ここはアイルランドからの移民一世の墓石が多かったです。

 しんみりと地上に上がったら、再びキラキラのクリスマスムード。カトリック教会ってのは、本当に豪華ねぇ… 次に向かうのは、お向かいの建物です。1992年に昔の醸造所の一部だった建物を買った今のオーナーが、オリジナルの青写真を見ていると地下があったことに気付き、ジャックハンマーで床を壊してみたら、広大なビールの保管庫と蒸溜所へ続くトンネルがあったんだって。

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賃貸アパートとアーティストの貸しスタジオ

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一階は、落雷による火事で焼けた聖ジョージ教会の焼け焦げた梁を使ったアート作品の展示場。
タイトルは「竜に負けた聖ジョージ」だって。大喜利かいっ!?

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オーナーが30年前にジャックハンマーでぶち抜いた、この穴から地下に入ります

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中はとても広い。ちょっと湿っぽい臭いでした

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入ったビルの裏にある蒸溜所に続くトンネル

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昔はこんなだったらしい

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青写真のコピーが展示されていました。これを見て、地下あるやん!って掘ってみたんだって


 ちなみに、私が参加したのは、アメリカン・レガシー・ツアー(American Legacy Tours)のUltimate Queen City Underground Tourで、地下醸造所行ってビール飲めるのは、Hidden Caverns Tourでした。いつかリベンジしてやるっ!


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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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