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やーめーてー!!

 メキシコは、米国への移民流入を食い止めないと、来週月曜から輸入品に5%の関税掛けるというトランプの無茶ぶり脅迫に対応するために、メキシコは国境警備隊を増員するという策を講じました。今朝のニュース番組(毎度お馴染みNPR)では、ただでさえ国内に多くの治安問題を抱えるメキシコが、国境警備に要員を割くことで、国内不安が増すという懸念があると言っていました。危険度が増す⇒アメリカに逃げよう、に加え、国内警備が手薄になったところを、麻薬カーテルが一層張り切って商売するかもしれない。百害あって一利なし。

 トランプが勝手に議会の承認もなく、外交も通商も無視して、他国への関税引き上げを実施することができる根拠は、1977年の「国際緊急権限法(IEEPA)」ですが、ロイターの『焦点:トランプ氏のメキシコ関税、大統領権限は正当か』によれば:

『世界貿易機関(WTO)で判事を務めたヒルマン教授は、「IEEPAの条文を読めば分かるが、大統領は金融取引を停止するために国家緊急事態を宣言することができる、というのが同法の趣旨だ」と語る。

ロヨラ大学ロースクールのジェシカ・レビンソン教授は、「明らかに立法趣旨を逸脱している」と言う。「だが、条文上そのような解釈ができるかと言われれば、それは可能かもしれない。

国際貿易を専門とするカンザス大学ロースクールのラジ・バラ教授は、移民流入を制限するための手段としてIEEPAを使うことは、暴力的な脅威への対応として同法を制定した連邦議会の趣旨にそぐわないと話す。』
 
 なんだか、無理やりに滅多に使われない法律を引っ張り出してきたって感じですが、この件もまた、トランプが自分で考えられるとは思えない。思い付きのツイートに根拠を見出すために、ホワイトハウスのスタッフが慌てて見つけてきたのだろうか?それとも、入れ知恵する側近がいる?トランプを裏で操ってるのは、いったい誰なんだろう?

自分は、一族郎党引き連れて英国訪問(これって公私混同じゃないの?)、徴兵逃れしてたくせにの、うのうとノルマンディーでのD-Day記念式典に出た後、自分が所有するアイルランドのゴルフクラブでのんびり。その間に、メキシコ政府とアメリカの通商関係者は大童で、メキシコにサプライチェーンを持つ企業は頭を抱えてる。国境では、劣悪な環境から逃げてきた人々が、生きるために米国に移り住むのを待っている。ああ、ムカつくわ。

 日米貿易戦争時に日本を苦しめたGATTとか、どうなってるんでしょうか?WTOとか、今どうなってんの?
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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CAを経て、今はオハイオに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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