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エル・パソ、デイトン

先週、土曜日の銃乱射事件を受けて、トランプは「来るな!」と、市民から非難されていたにも関わらずエル・パソとオハイオ州デイトンを慰問に訪れました。入院中の被害者にも、会いたくない、来るな、と、表明した人もおられ、病院近辺では抗議集会が開かれました。わざわざダラス近郊から10時間も運転してエルパソまで来た犯人は、「出来るだけ多くのメキシコ人を射殺したかった」と「テキサスが侵略されている」ヒスパニック系の人々を標的にしました。

 エル・パソは360年前に、スペインの辺境植民地として作られた街なので、合衆国建国の元々、ラテン系住民の多い土地であり、リオ・グランデ川を隔てて向こうはメキシコなので、住民の8割以上がラテン・ヒスパニック系です。被害者の中には、メキシコ国籍の人々が含まれます。

 家はメキシコ、仕事はアメリカ、またはその逆で、毎日、国境を行き来している人も多い土地柄ですが、犯罪率が低く、全米でも治安のよい都市です。その事実を無視(無知?)して、トランプは、今年の一般教書演説で、エル・パソは、「暴力的な凶悪犯罪発生率が大変に高く、全米でも最も危険な街」だったけど、「壁ができて安全になり、多くの人命が救われる」と言って顰蹙を買いました。

 今回の事件は、ヒスパニック系への憎悪を原因とする国内テロリズムとして扱われることになりましたが、白人以外の移民を犯罪者扱いし、差別的な発言を繰り返してきたトランプこそが、アメリカ国内に憎悪や偏見を煽り、 エルパソの悲劇につながったと感じている人が多く、私もその一人です。オバマ前大統領もまた、トランプを非難しています。

 そのツイートは、https://www.bbc.com/japanese/49246274 target=”_blank”> BBCの記事中では「指導者の口から出てくる恐怖や憎悪を増幅させたり、人種差別的な考えを普通のことのように正常化したりする言葉を、きっぱり拒絶すべきだ。自分たちと見た目の違う人を悪者扱いする指導者、あるいは移民を含めた他人が私たちの暮らしを脅かすと示唆するような指導者、あるいは他の人間を人間以下呼ばわりするような指導者、さらにはアメリカがたった一種類の人間のものだと示唆するような指導者を」と、訳されています。名指しはしていませんが、「指導者」が誰かは明白でしょう。

 そのトランプは、悪いのは銃でなくて人間の、アメリカの常套文句で、精神疾患とビデオゲームを非難する一方で、米連邦議会に提出されている銃規制法案への支持を表明することも、もちろん、自分が煽り続けた憎悪と差別、助長してきた白人至上主義に対する言明はなし。

私の周りには、未だトランプ支持者がたくさんいます。通勤路にはトランプを支持する旗を掲げる家があり、スーパーに行けば、MAGA(Makre America Great Again:アメリカを再び偉大に、トランプのキャッチ・コピー)帽をかぶった爺さんがいる。でも、いい加減に現実を見て、来年の選挙でトランプの再選を阻んでほしいです。私は、トランプの弾劾は望んでいません。大統領現職は犯罪で訴えることは出来ないのですが、大統領職を失ったトランプが裁判で裁きを受け、全ての罪が明かされ、刑務所に収監されることを望んでいます。




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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CAを経て、今はオハイオに犬猫と住んでます。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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