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発達障害は「障害」なのか?

「発達障害」、英語でも一般に「Developmental Disabilities」と言われるので、直訳なのですが、Developmental Disabilitiesには、脳性麻痺やダウン症、脊椎破裂といった身体的障害と知的障害を並症するタイプ、盲目や難聴といった身体的障害のみ、またはADHDや自閉症スペクトラム障害、アスペルガー症候群のようなメンタルなものも含まれます。

 一方、日本の行政での発達障害の定義は「「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥・多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの(発達障害者支援法よる)」で、身体的障害は含まれません。

 「時の人」グレタ・トゥーンベリさんの、「アスペルガーは病気ではなく、1つの才能。アスペルガーでなかったら、こうして立ち上がることはなかったでしょう」というフェイスブックへの投稿を紹介する日本の記事に対し、多くの批判する意見が出ていたのに悲しく思いましたが、以前から日本では、発達障害がとてもネガティブにとらえられているのは気になっていました。ネットでは、悲劇的な不治の病の如く語られている記事もあります。

 一方で、アインシュタインやビル・ゲイツ、スティーブン・スピルバーグといった天才たちもアスペルガーだといいいますし、私的に身近な所では、若息子が小学生の頃の仲良しがアスペルガー症候群で、ホント、空気読めないというか読まない子でしたが、カリフォルニア州立大学バークレー校数学科にフル・スカラシップで招聘され、大学卒業後も大学院に残ることが決まっています。グレタさんの「病気ではなく才能」というのも納得できる。

 うちの若息子はADD(多動を伴わない注意欠陥)で、今は落着いていますが、中学に入る以前は、段差があれば飛乗る、下坂があれば滑り降りる、穴があれば指を突っ込む等々、まさに「Just Do It!」なナイキ男でした。そんな彼と、アスペな親友の会話は、二人各々、好き勝手に全く違う話をしてるように聞こえるのに、しっかり通じ合っているという謎な状況でした。若息子の彼の知能指数は、高校で受けたスタンフォード大のテスト結果によれば163と高めで、「知的障害」と言われると、なんか違うな~と、思っちゃう。

 発達障害は脳機能障害というより、マジョリティーとはちょっと脳の機能バランスが違うだけなんじゃないかな、って、私は思う。ADHDも、狩猟民族だった古代の人類にとっては、生き残りのために役立つスキルだったはず。ただ、現代の決まりの中では、ちょっと生きにくいだけ。

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トゥーンベリさんの名前を聞くたびに、トンべりを思い出す失礼な私



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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CAを経て、今はオハイオに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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