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ビクトリアンなお宅訪問

 今週末は地元の街のクリスマス・ウィークエンド。メイン・ストリートのお店のスタンプラリーや、歴史協会のオープンハウスがありました。5つのお店で買い物をするたびに、2月のチョコレート・ウォーク(←なんだかよく分らないけど美味しそうだ)参加チケット二人分が当たる抽選券を一回分もらえるそうですが、そんな当選率の低いモン、くじ運の悪い私が当たるわけないやん、と、参加しなかったけど、客寄せするなら、もうちょっと当選率の高い設定の方がいいんじゃないの?

 でも、お店ではチョコレートやディップのサンプルがあったり、飲み物やクッキーがふるまわれたり、お買い物しなくても楽しかった。だって、タダは大好きだもの。

 オープンハウスがあったのは、歴史協会の事務所兼博物館になっている、1878年築のNash家邸です。クリスマスの飾り付けがなされ、クッキーとフルーツポンチが準備されていました。驚いたのは、キッチンにある1828年製のGM冷蔵庫で、未だ現役!!普通に、ボタンティアさんのお弁当とかオレンジジュースが入ってた。何年製か聞き忘れましたが、古いレコード・プレーヤーも現役で、クリスマス・ソングを流していました。昔の物って、頑丈にできてるんだなぁ。

 お家は、代々、ナッシュ家が住んでいたけれど、最後の一人になったポーリン・ナッシュさんが、後継ぎがいないので、内装ごと、市に売って、ご本人は近くのアパートに引っ越したのだそうです。母屋横の車庫は、博物館・図書館になっていいます。アメリカの禁酒法のきっかけになった運動の一つは、オハイオ州ウェスタ―ビルで起こり、女性たちが、その要請書を書いた机や、子供用の小さな棺等が展示されています。ここは、地元の小学校の遠足の定番で、長さ1メートルにも満たない小さな棺は、子供達には印象深いのではないかと思います。

 アメリカの市町村では、ほぼ、どこでも、こういった地元の歴史協会があり、昔のお宅や公共施設が展示会場になっていることが多いのです。大規模なものだと、昔の村そのまんま博物館化とか。かつての農家が公立公園になって、農場が減益だった18世紀、19世紀初期の服装の人々が、昔の暮らしや仕事を再現している場所は、今まで住んだ街には必ずあって、子供の遠足の付き添い等で見学したことも多々。

 ここも、いつも前を通るので、中を見学したいなぁと思っていました。思っていた以上に展示も充実し、案内してくださったボランティアさんも知識が豊かで、色々なお話が聞けて、勉強になりました。近隣の街の歴史博物館も調べて、訪問してみよう!

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音楽室。奥の重圧なピアノは、19世紀に東海岸から運んできたもの

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正餐室はクリスマスの飾りつけで華やか

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大きな蓄音機

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タイプライター。こんなの初めて見たわ

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ドールハウスもクリスマス

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ディテールに至るまで、いちいち素敵
こんなドレス、着てみた~い




苦手なパターン

 先日、日本でいっぱい本を買ってきました。BookOffへは、閉店30分前に行ったので、200円均一の棚から、小川洋子さんと朝井まかてさんの本をあるだけと、ぱっと見で決めて文庫本を買ったのですが、物足りなくて、しつこく’成田空港の数少ない本棚からも、数冊、中も調べず、裏表紙のあらすじだけとカバー絵だけ判断しました。

 でも、現代ミステリーが読みたかったので、シリーズ物とも知らずに買ってしまった本は、私の苦手な設定で「やられたー!」だった。図書館で借りた本だったら、最初の数ページで投げ出しただろうけど、せっかく買ったので最後まで読んだけど... この頃の作家さんは名前だけで男性か女性か分からないので、こういう時にワナにはまる。

 私の苦手な設定は、男女コンビで、女性はそこそこ有能で普通よりかはちょっと美人という、作者が自分を投影しているのが感じられるタイプ。そして男性は、作者の理想の男性... 男前、高身長、頭脳優秀、スポーツ万能、腕っぷしが強く、性格は素晴らしく良く、だけど、主人公に魅かれてて、でも実は超シャイなので言い出せず、ちょっと通常とズレているので誤解されやすいけど、主人公(パートナー)だけは彼を理解していて、そして彼の素敵な両親も主人公を好ましく思っており... という、少女漫画的な設定。

漫画ならいいんですよ、理想の男の子が出てこようが、笑っちゃうほど都合のいい女が出てこようが。むしろ、少女漫画では理想的な男の子に登場してほしいし、ロマンス小説のヒーローが妙に現実的だったら、むしろ嫌じゃないですか。でも、推理小説でそれは無いだろうと思う。ハードボイルドどころが、ぐちゃぐちゃに混ぜた生卵、砂糖入りやん。

 でも、人気シリーズだそうで、こういったスイーツ推理小説は需要が多いのでしょう。昔、ドリーム小説ってのが流行ったことがあるけど、あれの延長上かなぁ?正直、この本に関しては、推理の内容も事件そのものもイマイチだった。自分で買う本は、読んでよかった~と、満足したいので、中身には気を付けないと...



中村哲氏、銃撃に倒れる

 今朝のニュースに、大きなショックを受けました。アフガニスタンで30年に渡って貢献を続けてきた、中村哲医師が銃撃され、亡くなられたとのこと。世界で、現地に大きく貢献している日本人の中でも、大変に大きな存在でもあり、現地でも尊敬・感謝されていた方が、テロリストの凶弾に倒れたのは、とても悲しく、また悔しく思います。

 直接のお知り合いでは、もちろん無いのですが、中村医師がアフガニスタンに渡られ、ペシャワール会を創設して活発に援助を始められたころから、国際開発に関わる日本人の間では有名な存在でしたし、前夫が30年近く前にアフガニスタンへの開発援助でパキスタンで活動していたこともあり(当時は、アメリカ人はアフガニスタンには入国できなかったのです)、その時には既に名の知れた存在で、色々とお噂を聞いていたこともあり、その動向は、自分が国際開発行から離れてからも、気になっていました。

 その発言は時に批判の対象にはなりましたが、実際に自分が実行して成し遂げてきた功績、そしてそれが、一過性の無責任な援助ではなく、知識や技術を教え、現地の住民が引き続けていくことのできつ、自身無き後でも持続性のある事業であったことは、賞賛はされても、非難の対象には全くならない、真の有言実行の人であったと思います。

 アフガニスタンでは国の英雄と見なされ、尊敬を集めた故に、政府への打撃を狙うテロの対象になったことは、ある意味、実に有効でもあり、卑怯なやり口だと思います。もっとも、卑怯でないテロなんて無いとは思いますが。

 願わくば、普通ならずっと以前に引退しておられた年齢にも拘らず、最前線でアフガニスタンの発展に尽くしてこられた中村医師の遺志を継いで、現地の人々が更なる開発を進めていってくれることを、そして日本人として、この誇るべき偉人の後を継いで、世界中の人々の暮らしを豊かにするた目に尽くそうと志す若い日本人が増えてくれることを... 私自身は途中で脱落しちゃったから、特にそう願ってなりません。息子達にも、何らかの形で国際開発や、暮らしを豊かにする事業に携わってほしいな...



運転免許の更新、REAL ID取得

 普段はしみじみ見ない運転免許、かつては身分証明のために、クレジットカードを使うと提示を求められることが多かったけど、チップが普及してからはそういう事もなく… ふと見たら、今年の8月に切れていました(ヲイ!)

 期限が切れてから6か月間は猶予期限があるので、慌てて自動車管理局(BMV:オハイオ州はDepartment of Motor VehicleじゃなくてBureauなので)へ。待ち時間が長い、局員の態度がデカいのがデフォで、大概のアメリカ人はため息をつきながら渋々出かけるところです。最初にオハイオ州の自動車登録を取った時も免許証取得時も、さんざ面倒臭い手続きが必要で(その時の記録はここ)、自動車登録の更新は毎年、ネットで済ませていました。でも、免許の更新は、新しく写真を取らねばならないのと視力検査のせいで、実際に出向かなきゃなんないらしい。

 管理局は5時まで開いているので、4時に会社を出て直ぐに向かいました。退社後に行ける時間まで開いているのはありがたい。平日のせいか、時間帯のせいか、私の前に待っている人は2~3人で、直ぐに順番が来ました。そして、窓口のおばさんは笑顔でフレンドリー!思わず、ビックリマークをつけてしまうほどに!!

 手続きはあっという間に終わり!!!写真を撮りましたが、今までの免許証がへの字口で写っているのに対し、今回は満面笑顔。BMVの進化に驚きました。免許証の方も進化...と、言いますか、2005年に国家保安政策として技官で承認された、「REAL ID法」によって、アメリカ国内便に乗るときに、来年の10月1日からは空港のセキュリティーで提示しなければならない身分証明書として、普通の運転免許証が使えなくなりますが、現在のところ、23州では、電子的にスキャンして身分諸王名所として使える、REAL IDを発行してもらえます。私も、このREAL IDタイプの免許証にしましたよ。

 見た目の違いは、免許証の上部にお星さまマークが入ること。カリフォルニア州のは、州のシンボルである熊さんシルエットの中に星マークですが、オハイオのんはお星さまの横に金色のオハイオ州の形。こういうマーキングに、しれっとお星さまマークってところが、何気にアメリカっぽいと思う。日本だったら、どんなマークを選ぶかなぁ?日の丸の赤い丸??




韓国映画三昧だ!

 木曜日は感謝祭で、今週末は4連休でした。普通のアメリカ人ご家庭は、感謝祭を家族と祝い、金曜日のブラック・フライデー・セールでクリスマスのお買物を済ませたり、家族や友人とTVでフットボールを観て過ごすのでしょうが、ご家庭のない独り者の私は、4日間、ゴロゴロ、日本で買ってきた本を読んだり、PCで映画を見て、全く生産性のない休日を過ごしました。新しいケータイ買ったんで、がっちり支出はあったけど(つω-`。)

 4日間、コタツと一体化して完全ダメ人間となっていた私、20冊以上買ってきた本は全て読み終わってしまい、ひたすら海賊サイトで面白そうな映画を探す。先日、書いた通り、3時間半付き合った「アイリッシュマン」はダレたし、他に見た2~3作も、内容も思い出せない程度だった。で、刺激だ!刺激が欲しい!!と、図書館行って、外国映画の棚から、韓国映画を借りてきたさ!アドレナリンぶわっ、血しぶきもぶわっ!の派手なバイオレント映画といえば、韓国映画じゃんねー!

 まずは「コインロッカーの女」。コインロッカーに捨てられてた主人公が、実に強く逞しく成長し、遂には移民密輸・金貸し業を仕切るマダムに取り代わるって立身出世物語(ホンマか?) 私的に韓国映画の特徴の一つは、「痛そう」なのですが、これも殴ったり、殴られたり、指切ったり、色々と痛そうな映画でした。マダムの圧倒的存在感と、主人公ジウが魅かれる男の子の能天気なアホさ加減が印象的でした。

 もう、こいつら全員悪人の上、もう笑っちゃうほど全員皆殺しの「Asura-アシュラ」。末期がんの奥さんの医療費を稼ぐために、やりたい放題で私腹を肥やす市長の手先になって裏家業に精を出す刑事さんのお話。妻のため、とか、母親を救うためというのが動機なのが、韓国っぽいなーと思った。で、結局、奥さんは助かったんかのぉ?悪い市長が、眼鏡と髪形のせいで、やっさん(横山やすし師匠)を彷彿とさせました。

 他にも、庶民派刑事が、地元に進出してきた中国マフィアをぶっ潰す映画とか、元国家保安局のおじさんとイケメン北朝鮮スパイが協力して、裏で祖国を裏切っている北のスパイをやっつけるブラロマンスみたいなのんも見たけど、なんだか、どれも温かった。

 そして、アメリカでも話題作になっている「パラサイト」。ちゃんと、こういうお話にも、しっかりバイオレンスや殺人が入っているのは、流石韓国映画と変に感心。ちなみに、恋愛ものは見たことありませんが、まさか、きゃっきゃ、うふふな世界でも、いきなり撃ち合い、斬り合いが始まったりはしないよね?

 私的に、韓国映画に感心したのは、「22年目の告白」の韓国版「殺人の告白」でしたが、あのレベルを期待すると、なかなか満足できる作品には出会えないなぁ...

Asura_The_City_of_Madness.jpg
いろいろ観ました



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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CAを経て、今はオハイオに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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