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日本の「ハーフ」は大変だ

 Yahoo! Japanで、読んだ記事。ハーフで得をしたか?って、就職の面接で言われた記者が、「損することの方が多かった」と、応えたらびっくりされたというお話。別に新しい話題ではなく、漫才ネタにするハーフのコメディアンがいたり、ヤフーでは過去にも、「ハーフ」の一般的イメージに当てはまらないという嘆き(?)が紹介されていましたので、海外に住む私も、そういうものなのか、と、興味津々で読んでいます。なにしろ、自分の息子たちが、その「ハーフ」だし。

 もう随分と前から「ハーフ(半分)」というのは失礼、ダブル(二倍)と呼ぼうという声も聞くけれど、やっぱり「ハーフ」で定着しているようで… もっとも、ウチの息子らは、人種的には半分半分だけど、アメリカ生まれのアメリカ育ち、日本語もしゃべれないので、「ハーフ」というより、「シングル」な気がしますが…(^^;)

 アメリカでも当然ながら、親の国籍によってハーフやクオーターと区別されることはありませんが、人種によって「Mixed Race」という区分は存在します。ちなみに、先に紹介した記事ですと、『辞書で「ハーフ」を調べると「混血児」となっています。』なのだそうで、血が混ざるとか、親の国籍によって区分されるというは、実に日本らしいという気がします。

 また、『国の人口動態調査によると、2017年に生まれた子ども94万6065人のうち、父母のどちらかが外国籍の子どもは1万8134人。これは52人に1人に当たります。この統計には、親が日本国籍を取得したり、外国で生まれ日本に移住したりした子は統計に含まれないため、もっと多くの当事者がいると推測されます。両親の一方が外国人の場合でも、過半数を占めるのは、中国、韓国・朝鮮人などアジアの国々からの人です。』だそう。

 同じ東アジア人同士から生まれた子供たちは、外観から区別は出来ないでしょうし、アメリカのMixed Raceでは勿論、無いので、そういった事情が分からない、我が家のなんちゃってハーフたちは、混乱しそう。同じ記事はまた、実際の多様性を反映しないハーフ像は、70年代に広まったと紹介しています。当時、大人気だった草刈正雄さん、かっこよかったもんな~(今もカッコいいけど)。あと、キャロライン洋子ちゃんとかヒロコ・グレースさんとか。彼ら、彼女らは、人種が混ざってるかどうかには拘らず、普通に容姿に恵まれた人々なんだろうけど。ウチの上息子なんて、私そっくりだし~www

 多民族国家であるアメリカでは「ハーフ差別」はないかというと、イスラム教徒への差別や、中東出身らしき外見の人が差別されることが珍しくなく、未だに有色人種への差別も根強く残っています。オバマ大統領の登場で少しは肌の色に対する価値観が変わったかと思いきや、逆に白人至上主義者のトランプという、振り子が逆側に振られたり、人間というのは、何とか他を見下すことで自分の価値を確認したい、自分と見た目の違うものは異質であると見做してしまう生き物であるようです。猫は、人間は大きな猫として認識しているそうですが、なかなか、そんな境地には至れないねぇ…

IMG_2867.jpg
かーさんも犬も大きな猫のくせにだらしないみゃ。たまにはネズミでも取るがいいのみゃ
(彼の前には私とひっくり返っている犬)




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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CAを経て、今はオハイオに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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