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景気は上々のはずなのに、なぜホームレスは増えるのか?

 40年ぶりの低失業率、消費額史上最高!なんて、景気のいい話が聞こえてくるのに、一方では、ホームレスが増えています。アメリカの住宅都市開発省が、全米規模でのホームレスの人数が今年これまで、前年比で2.7%増を記録したと報告したというニュースを聴きました。地域別に見た場合、ホームレス人口は29州と首都を抱えるコロンビア特別区で減少。カリフォルニア州と他の西海岸地域で増加しているそうです。

 私がワシントンに住んでた時は、寒い時期、ホームレスが湯気の出る地下鉄からの排空孔の上に寝ていたけど、あの頃は今ほど雪が降らなかったと思う。気候変動かどうかは判らないけど、20年前よりも冬の寒さが厳しくなってきているように思います。また、,東部はここのところ、毎年、ハリケーンにも見舞われているし、D.C.じゃ冬を越せなくて、西に移動していったんじゃ.…、なんて考えるのは、こじつけすぎ?

 ロサンゼルス郡内でのホームレスは今年、約6万人に増加したそう。もともと、途上国最大ホームレス人口を抱えるスキッド・ロウが街に中心部にあり、海岸近くの公園、街中のバス停留所、どちらを向いても、ショッピングカートに一切合切を載せて移動するホームレスの姿がありました。そこまで明らかではなくとも、車内生活をしている人々も多い。ホームレス問題の解決に向けて、大型投資をしていても、追いついていない状態です。

 とにかくホームレス人口が多すぎて、後追い政策ばかりになり、予防策まで手が回っていない状況なのではないかと思います。ホームレスになる要因には、経済的な問題(住宅市場)や、健康、麻薬中毒(精神衛生)という直接的な要素ばかりではなく、一つしくじったら、社会的な安全ネットなしに家や収入を失ってしまうという底なし沼的な根本的問題があると思います。でも、だからって、北欧みたいに福祉国家に、いきなり成れるはずもなく…

 欧州諸国は高い失業率に苦しみ、若者に仕事がない、そこに移民が押し寄せて食の取り合いになっていると聞きます。一方で、仕事は潤沢にあるのに、衣食住の足りない国民の多いアメリカ。健康保険がなく、大病にかかると破産する人もいる。やはり、病んだ国だと思う…

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もし、ホームレス問題が、ホームレスであることだけだったらね…






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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CAを経て、今はオハイオに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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