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体重10キロ猫は巨大

 今日は、2/22、にーにーにーで猫の日なのだそうです。にんにんにんで忍者の日でもあるそうですが、ニンニン。

 先日、犬もおびえる体重10キロの巨大猫 運動嫌いでも健康体、というのを見付けました。体重10・6キロ、尾の先までの全長79センチ。小型犬が見ておびえるという、希千代(まれちよ)くん、6歳雄、雑種、だそうです。記事の写真を見ると、お隣の子猫との大きさの差が凄い!横綱!って感じ。

 お母さんに抱っこされてる写真も、お母さんが小柄なのか、物凄い存在感です。でも、ちゃんと大人しく抱っこされてるのが可愛い。 うちのエリーさんも体重10キロ近くある、どえんな猫ですが、不安定なのか、私に抱っこされると嫌がって直ぐ逃げちゃいます。もっとも、今、私は肋骨にひびが入っていて、とても10キロを抱っこできる状態ではありませんが。

 息子に抱っこされると、猫のくせに自分で高い所には登らないので、視線の高さが変わって面白いのか、周りを見回してご機嫌です。もしかして、お腹が重すぎてジャンプ出来ない?

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流体過ぎて、本当の長さはいまいち測れない

 ごはん、トイレそうじ、散歩を含めた遊びという最低限の要求だけで、常に身近にいて多くを与えてくれるペットたちは、人生における一時期を共に過ごすパートナーであり、自分の一部であると言ってもよいと思います。だけど、悲しいことに、殆どの場合、彼らは先立ってしまい、彼らが占めていた心の一部は決して埋めることはできません。特に、つい昨日まで元気だったのに、とつぜんの別れを迎えた子には、後悔がつのります。いくら、獣医さんに仕方がなかったと言われても、いつまでも、ああすれば良かった、こうしたら、もしかは…と、悔やまれてならない。

 別れがつらすぎるから生き物は飼いたくないと言う気持ちも分かる気がします。でも、彼らと過ごした日々、思い出は何事にもかえがたい。例え、残りの人生を喪失感と共に生きていかなくとも。だから、今、思い切りの愛情を注ぎ、楽しい思い出をたくさん作っておきたい。

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手と首に出る

 コタツに座って、延々とみかんを食べ続ける。これが。昨今の私の暮らしです。20年ほど前は、ミカンを買いに、わざわざ郊外の韓国系のお店まで行かなきゃなんなかったのに、今じゃ、(多分)アメリカ中のスーパーに普通に売っている。あの頃、これがアメリカでも食べたい~!と、思っていた、大根も、シャリシャリのアジア梨も買える。当時、枝豆はアメリカでも普及する!絶対、売れる!と、予言していた同僚がいたけど 、手軽に食べられて栄養も豊かな枝豆は、本当に今では冷凍食品の定番になりました。そういや、その人は農林水産省のお役人だったけど、帰国後は枝豆の売込みしたのかしら??

 みかん食べ過ぎて、手が黄色いんですが、それより気になるのは、カサカサ、しわしわぶりですわ~(T▽T)。かつて、「寺内貫太郎一家」でおばあさん役だった樹木希林さんは、手だけは年齢を隠せないので手袋をしていたという逸話がありますが、ホント、トシは手と首に出るのよ~(←ソースは私)。髪はビゲンヘアカラーで染められる。首はタートルネックで隠せる。でも手は隠せない!!

 オフィスでは特に乾燥して痒くなっちゃうので、まめにハンドクリーム塗ってるけど、直ぐに乾いてしわしわ... 辛い...orz

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犬の場合は、顔が白髪になる(同じ犬です)



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アメリカ全体に大寒波

 今日は昨日からの寒波襲来で工場が閉鎖になりました。但し、本部職員は自宅勤務...orz でも、邪魔が入らないから仕事、サクサク進むし、会議はリモートで参加できたし、ホントに毎日、会社行かなきゃダメ~?って、思っちゃうんですけど、日本の会社としては、工場の皆さんが働いているのに、サポートスタッフが家で仕事ってのはイカンやろと、工場側に忖度なのかも。だけど、コロナで工場閉まってた時も、毎日、出勤してたけどな~

 それでも、普段から雪の降る地方はある程度は備えることが出来ますが、テキサスでは大混乱中。11日には、ダラス。フォートワースで路面の凍結によって130代以上の多重衝突事故があり、死者が出ました。普段、凍った道を走り慣れていない、そのためのタイヤも履いていないので、ひとたまりもなかったのでしょう。

  私がテキサスに住んでいた時にも、4年間で一度だけ、雪が降ったことがありました、夜の間に少しだけ積もって、お昼間には溶けてしまいましたが、子供達も雪だるま作って喜んでいたし、テキサス出身の犬たちも珍しそうに庭で走り回ってた。その犬たちは、その後、飼い主の引越しと共にコロラドのロッキー山脈の麓に連れていかれて、雪嫌いになってしまったw

 テキサスの面積は日本の2倍ですが、その広大な州の4分の一が日曜から停電が続いたままだそうです。風力発電の風車の凍結で発電できないという部分もありますが、実はテキサスにおける風力発電の割合は低い。予め、寒波の襲来が予報されていたにも拘わらず、準備を怠り、配電網を機能不全にしてしまった州都電力会社の責任が問われています。住民には、アラスカより寒くなるから備えよと警告されていましたが、電気無しでは一体どうしろと?テキサスは酪農が盛んで、カウボーイで有名なように馬の頭数も高い。そんな家畜を含む動物たちを。どう守るかも心配です。

 今日は、アメリカ全土の73%が雪に覆われ、240か所以上で最低気温更新が予測されており、コロナのワクチン接種スケジュールにも影響しています。実は今、世界中の自動車製造業界で半導体不足によって減産しているのですが、今回のテキサスの停電は、半導体供給にも影響を及ぼします。明後日、木曜の夜から日曜にかけて再び、気温低下と降雪が予報されています。それまでに、ちゃんとテキサスの電気も復活してくれれば良いのですが...

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ピンぼけですが、iPhoneで撮った雪の結晶

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犬が埋もれたw


忖度の訳し方

「忖度(そんたく)」

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Weblio 和英辞書より

 うーん、何か違うなぁ... なのですが、一発でわかってもらえる表現法があります。それは、
トランプに対する共和党の議員たち

 一発で通じること、請け合いです。
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女の会議は長い

 いやはや、今時、時代離れした御仁がいたものですね。もちろん、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長、87歳の事です。このお年で現役というのは天晴れですが、時代についていけない人物に国際的な重職を任せるのはいかがなものかと思いますが。

 正確には、問題の、「女性を増やしていく場合は、『発言時間をある程度規制をしないとなかなか終わらないので困る』と言っておられた。誰が言ったとは言わないが」と、いう部分は、発言の一部で、特定の部分だけを取り上げて批判しているという意見もありますが、全体発言の引用を読んでも、「(女性は)競争意識が強いから、一人が手を挙げて発言したら、自分も言わないと思うんでしょうね」、とか、「みんな、わきまえておられる」とか、そういう見方が蔑視だと私は思うんですが。

 通訳として多くの会議に出席してきた経験から、個人的には、女性がいるから会議が長くなるというのは感じたことはなく、日本人でもアメリカ人でも、大抵、話が長いのは男性の方。一方、会議の最中に他の人と相談始めちゃって、勝手に別会議を始めるのは女性が多い気がします。自分から発言せずに、他の出席者に相談する人は、自信が無いからかなぁ?「~と言っておられた。誰が言ったとは言わないが」と人のせいにする森さんも、自信なさそうだけど。で、誰が言ったんですか?と、問い詰めたくなりますが、何かと話が長いのは、森さんご自身と言う声もありwww

 自分の参加してる会議で、自分の分からない言語で話してたら、いい気はしませんよね。通訳だって、例え、内容が丸聞こえでも、いちいち数人でヒソヒソやってる内容までカバーしないし。直接、自分から会議のテーブル上に出さず、まずは他の参加者の同意を得たり、他の人に代わりに発言してもらったりという行動は、もちろん、個人の性格もあるでしょうが、女性の発言力の弱さ故なのかもしれません。

 だいたいが、「会議」なんて、体力差やらで何かが影響されるのではない土俵で、女だから、男だからって、いちいち区別しなきゃならないのが、差別でしょ。女性初の副大統領!って、騒がなきゃなんないのも、アメリカに性差別が残っているせい。でも、LGBT、TSに考慮した競技に関しては、性差が体力や肉体能力が異なるので、一緒にしちゃっていいものか?とも、思う。難しいですねぇ...


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The Little Things

 ある事件がきっかけで、かつてのLA市警の伝説的刑事だったのに、田舎の保安官に甘んじているデンゼル・ワシントンと、LA市警のパリパリのエリート刑事、ラミ・マレックが、連続殺人の容疑のあるジャレッド・レトを追うサスペンス映画、「The Little Things」を観ました。「小さなこと(the little things)が大事なんだ。小さなことから全てが崩れていく」と、些細なことを見逃さないことで事件を解決していく、伝説的な刑事だったディーコンに心酔し、彼と共に若い女性を拷問して殺す連続殺人犯を追う、美しい妻と二人の娘を持つ、将来有望なバクスター(マレック)。

 それぞれが、寡黙な出来る男のデンゼル・ワシントン、生意気な兄ちゃんのラミ・マレック、得体が知れず気色悪いジャレット・レトと、典型的と言いますか、お得意の役柄です。特に、ジャレット・レトのぎょろ目、脂ぎった長髪、細いのにお腹だけが出てる(これは詰め物だよね?)は、変態連続殺人犯でござーい!感がヒシヒシ。

 かつて、娼婦3人が殺された事件に入れ込み過ぎて心臓発作を起こし、一線を退いたディーコンだが、たまたま証拠物件の引き取りでLAに来たところで、コナン君ばりのタイミングの良さで、かつての娼婦連続殺人と同じ手口で殺された若い女性の遺体が見つかる。この事件に因縁を持つディーコンは、自主的に捜査を開始するが、ディーコンにも何やら事情があるようで...と、いうストーリー。

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LAノアールを狙いまくったポスター


 経験豊かな老刑事と、幸せな家族を持つ若い刑事のコンビが不気味な殺人犯を追い、クライマックスはロサンゼルス郊外の荒れ地での対決となるところは、「セブン」を彷彿とさせますが、多分、敢えて観客に「セブン」の結末を思い起こさせて、バクスターの家族へを心配させてんだろうな、と、うがった見方をする私。

以下、ネタバレなので白抜き
赤いバレット、何年もずっと愛用していたというにはピカピカだなぁと思ったら、矢張り、そういう事かと…
 些細なことに注視せよってって云ってる言ってるのに、杜撰だなぁ。まさか、これもメッセージですとか、そこまで深読みさせないよね?だいたい、結局、バレットの持ち主である行方不明の女性の運命は分らず、ジャレット・レトが本当に連続殺人犯だったのかも解明されず。観客の感想では、ディーコンが殺人犯だという書き込みも沢山ありました。評判は大方、とても悪いw
 白人警官による黒人殺害が問題になっている今日この頃、黒人警官が白人を撃ち殺し、周りが隠蔽するというコンセプトは面白いんだけど、どうも寸足らずな話だったと思う。

 フェイスブックでの見た人の感想はケチョンケチョンで、興行成績も望めないから、日本で公開されないかも?でもスターが出てるし、特に、ラミ・マレックは、日本では特に人気を得た「ボヘミアン・ラプソティー」でファンが増えただろうから公開されるかな?でも、ストリーミング一直線という可能性もあるかも?日本で公開されれば、ブログ等で考察が読めそうなので、楽しみなのですが...

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「教団X」とトランプ・カルト

こんな時代だから、カルトについて考えてみた 「教団X」からの続きになります。

 世界を陰で操る闇の勢力、ディープ・ステートの存在や、トランプをディープ・ステートと戦っているヒーローであるとか、昨年の大統領選挙に不正があったとか... そういった陰謀論にのめりこむ人々は、陰謀論の説によって与えられた「答え」に、どうもおかしいと思っていたんだ、と、感じていた出来事に「やっぱり、そうだったんだ!」という爽快感、そして自分だけが真実を知っているという優越感に酔っている。

「教団X」の中で、松尾氏は「第二次世界大戦の時、日本は気持ちよさを求めた。個人より全体、国家を崇めよ。その熱狂の中に身を置くことには快楽があった。人々は自分の卑小さを忘れることが出来、大きな「大義」を得ることで、自分の人生を自分で考えなければならない「自由」という「苦労」から解放された。(59ページ)」

 この後、松尾氏はナチス・ドイツを例に挙げていますが、トランプ狂信者たちや、そこまで過激な行動には出なくとも、必死で陰謀論を主張し、トランプを崇拝する日本人にも、何かに属している(しかも、真実を知る少数のグループに!)という連帯感と、カタルシスがあるのではないかと思います。
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  よって、この本が度々批判される理由である「過激な性描写」は、「快楽」の象徴として必要だったのではないか。松尾氏の語る「物語」は、宇宙や関東大震災が代表する自然災害など、人間の作る「物語」では説明できない事象に、無理矢理に答えを求めようとする人間の欲求に、様々なこじつけが上手くパズルのピースを与えたのではないでしょうか。たとえ、そのピースのはまったパズルの全体絵が真実ではないにしても。
 
 あくまでも個人の読書感想文なのでご了承ください。本の帯の「絶対的な闇、圧倒的な光」とは私は読まなかったので、自分の気になっていることと、本の内容を無理にこじつけたという違和感は私の中にもあるのですが、ここまで考えさせてくれた中村文則氏の筆力に感謝いたします。

 ついで、今、話題の人のQアノン信者の共和党議員、マージョリー・テイラー・グリーンの主張をからかった漫画を載せておきます。
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MJTのトンデモ主張
その1  カリフォルニアの山火事を発生させたのは、ユダヤの宇宙レーザー
その2  学校の大量殺人はやらせ
その3  ヒラリー・クリントンは子供たちを殺害して、その血を飲み、顔の皮をはぎ取ってマスクにしている
その4  (飛行機事故で死んだ)JFK Jrを殺したのはクリントン夫妻
その5  イスラム教徒は政府に属していない
その6  オバマ、クリントン、ペロシはいら義理の罪で死刑にするべき
その7  9/11は米政府の内部犯行
その8  バイデンは2020年の大統領選を盗んだ
その9  Qアノン
その10 私には脳みそがある

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こんな時代だから、カルトについて考えてみた 「教団X」

 中村文則氏の長編、「教団X」を譲って頂いたので、雪の日曜日に読んでみました。600ページ超の純文学と言われると身構えてしまいそうですが、一旦、読み始めると、文章が読易いのと、内容がミステリー仕立てなので、結末が気になって一気読み。

 中村文則氏は、7年前、短編集「掏摸」の英訳版が発売されたことで、現地の紀伊国屋書店の招待で、ロサンゼルスのブック・フェスティバルででサイン会をされた時に、私も日本語の文庫本と英訳版のペーパーバックにサインを頂きました。失礼ながら、その時には、氏の作品には前知識がなく、いかにも爽やかな好青年という雰囲気で、丸っこいサインの字の印象からは想像できない尖った内容に驚いたものです。本作、「教団X」は、私にとっては中村氏の本、二作目。

 この物語を語るには必要な部分なのでしょうが、枯れてるおばさんな私は、と執拗な性描写には辟易。禍々しい表紙絵が表しているのは、白い箱を彷彿させる教団の本拠地の中、絶大なカリスマを持つ沢渡を教祖とする、性の快楽による解放を唱える謎のカルト集団「教団X」なのか、若しくは、古い屋敷を解放して、来る者は拒まず、説話を披露している思索家、松尾正太郎を慕う人々の集団をも含めた、複雑な人間関係も含めた人間模様なのか?登場人物が多く、語り手もコロコロ変わるんで、登場人物の名前から、これ誰だっけ?になったこと数回。人物紹介ページが欲しかったわ。

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 かつて同じ師のもとに学びながら、袖を分かった松尾と沢渡ですが、閉じられた空間で、絶対的カリスマを有する沢渡の下、幹部たちによって運営される教団Xに対し、自由に集って話を聞く松尾氏のグループは仏教的であるとも感じられます。松尾の言葉は、作者を代弁しているのではないかと思いました。

 宗教論、量子論、宇宙、脳、セックス、究極的には人間の存在という抽象的なテーマを言語化できる文章力、凄いなぁって感心しつつ、京極夏彦氏の「京極堂」シリーズ(もう、続きは出ないのかしら?)の妖怪薀蓄を読んでる時みたいな楽しさを感じてしまった。信仰も宇宙も、漠然とした存在であるという点で、妖怪みたいなもんか?一方の沢渡は、正に妖怪的な人物ですが、こちらは作者の暗い妄想?

 このお話の主人公ともいえる人物は2人いて、一人は、この2つの集団の間を漂う楢崎。彼は、狂言回しであり、傍観者でもあります。もう一人は、沢渡の右腕的存在の高原。「掏摸」の主人公たち同様、悲惨な過去を持つ青年です。飢えた経験を持ち、貧困の撲滅という理想を抱いて渡ったアフリカで、武装集団に誘拐され、彼らのテロを手伝うと約束することで生き延びえた過去をもつ彼はキリストであり、その血の繋がらない姉妹であった恋人の立花涼子は聖母、一方の峰野はマグダラのマリアであるという読み方もできそうです。ならば、沢渡はというと、絶対神。人の命を弄んだ経験を経てしまったのですから。

 高原の引きずる乾いたアフリカの砂塵も、沢渡の過ごした東南アジアの湿った熱気も、信徒たちのどろどろも閉じ込めた教団本拠地が、高原の仕組んだテロによって一気に解放、崩壊しますが、テロに至るプロットも登場人物たちに複雑さも含め、この本における「物語」は重要な要素ではない。

 派手な場面が用意され、最後には救済があり、延々と続くもやもやとしたストーリーにカタルシスと安堵が与えられるのですが、子育て侍君(ナチス幹部が、家庭では良き夫であり、子煩悩なパパだったってことへのオマージュなのかなぁ?)への同情しか私には残っていない。最後の章を読み終わり、やっぱり、中村氏は7年前にお会いした時の印象通り、好青年なのだなぁ、と。

 あの時、お隣に奥様がおられましたが、それも今作から垣間見える中村氏の女性観を裏付けているように感じます。松尾氏と、その最大の理解者である芳子さんの関係は、中村さんご夫妻を映す鏡ではないか。立花や芳子さん、沢渡の殺した少女、小牧、キュプラの女たち、壁から落ちた少女も、その若い母親も、皆、男の罪を受け入れる女神であり、許し包み込む聖母です。

上から目線で感想書いて、勝手に作者の事を妄想していますが、実は本題はここからでして、毎度、前置き長くて、文章力なくてすみません。

 お話が重要でないならば、私にとってこの本を読んだ価値は何処にあるかといいますと、2014年に発行されたこの本が、議事堂に押し掛けたトランプ支持者たち、そして、自分とは直接、関係ないのにトランプや陰謀論に夢中になっている日本人達が、なぜ、あんなにも妄信的になれるのか、を、言葉にして示してくれたところ。これも、私の勝手な解釈ですが。

長いので、明日に続く

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とーとつにエジプト神

 毎週、月曜の夜は、短編ネット・アニメ「とーとつにエジプト神」を楽しんでいます。丸っこい二頭身にデフォルメされたエジプトの神々達のゆる~い日常を描いた1話約3分x2話が、月曜夜の癒しです。

 更に短い、2分程度の「神々の記」も好きでしたが、こちらは、神々のお世話をする人間とその友人のシュールなコメディーでした。とーとつは、神々が主役です。下のポスターでも真ん中にいる、謎の神、メジェドさまが、やっぱりキャラ立ちして、私もファン。先週のエピソードで、捨て猫を拾ったけど、今後、メジェドさまの猫とバステトさまの出会いはあるのか?色々と楽しみです。

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 日曜日は「BORUTO ナルト・ネクスト・ジェネレーション」の日で、月曜日は「とーとつ」。それが私の一週間。

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Profile

sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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