Archive | 2023年01月09日
小学校1年生、6才児に撃たれて教師が重体とのニュースに、ここまできたのか…と、暗い気持ちになりました。6才児が銃の使い方をちゃんと知ってる事実自体が恐ろしい。安全弁外して、こう構えてって、私はちゃんと撃てる自信無いです。
少し前の記事ですが、今日のタイトルは、ヤフー!ジャパン経由、CNNの記事(こちら)です。アメリカの権威ある医学誌、JAMAが発表した調査結果では、「子どもの死因に占める殺人の割合は、ほぼ10年にわたり、毎年平均4.3%のペースで増え続けている」のだそうで、「1999年から2020年の間に米国で殺人の犠牲になった子どもは38,362人」で、被害者はアフリカ系の男の子が多くを占め、使われる武器は銃が最多。何ら目新しい事実ではありませんが、こうして数字で突きつけられるとショッキングです。
アメリカ以外で、銃が死亡の原因上位5つに入っている国は他にありません。この異常さに気付き、より厳しい銃規制を求めるアメリカ市民は過半数を超えているはずなのに、子供をも被害に巻き込む銃による犯罪は日常茶飯事、世帯数の1.2倍の銃が流通しています。これは公式の数字ですので、最近、問題になっているゴーストガンや地下で流通している銃器は含まれません。子供が、親のベッドの横のテーブルの引き出し開けたら銃が入ってたんで学校に持ってっちゃおう、ってほどに、銃が身近な国です。
2019年から2020年は悲惨な年でした。コロナ渦中でありながら殺人の割合が急増し、殺害された子どもの人数が、3割弱も増えた。その中で、銃が関係する事件は47.7%増加。この調査自体が2020年までが対象なので、その後約3年の数字の変動は分かりませんが、未成年者が殺される、その半数近くが銃によってなのですから、、手軽に入手できて、いとも簡単に人を殺すことのできる武器が、アメリカの青少年たちの脅威であることは明らか。銃そのものではなく、銃を利用する人間が問題だというのは詭弁にすぎないと思います。
そして、年齢別の死因では、10歳以下の子どもの筆頭死因は育児放棄や虐待で、11歳以上だと、大半が喧嘩や犯罪、若しくは友人や知人による殺害。そして、16~17歳のアフリカ系少年の殺害率は、同年齢の白人少年に比べて、実に18倍!日本では、All lives matterであって Black lives matterじゃないだろ、という意見があるようですが、この数字を見ると、なぜアメリカでわざわざ「Black Lives」と特定されているのか、この国の状況を垣間見ていただけるのではないかと思います。
妊産婦の死亡率、コロナによる死亡率も、人種間で黒人が突出しています。資本主義の徹底したアメリカでは、所得の格差は、受けられる医療サービスの格差、居住地域の環境と密接に関係していますが、なぜ格差が人種間でも現れるのか、なぜアフリカ系に低所得層の割合が高いのか、には、ただ本人の努力だけでは抜けられない要因があります。
アメリカでは都市と田舎の地域格差も大きく、私も身をもってそれを体験しました。医療サービスの差、教育と文化、公共交通手段の欠如等々、私がこれをボヤきだしたら止まらない。でも、同じ都市内でも大きな格差が存在するのは、制度的(システマティック)な「意図した」制約だと感じることが多い。低所得層の住む地域はサービスが欠如し、治安も悪い。治安の悪さによるストレスが、更に住民の健康状態を悪化させる。教育のレベルも低く、地域からの脱出が難しい。両党共に、自分たちが優位に立てるように作為的に選挙区を分け、有色人種や低所得層の一票に格差が生じる。更に、様々な制約を設けて、投票を困難にしようと図る。
随分と話が逸れてしまいまいました。今回の事件の加害者となった6歳児の家庭環境や居住地区が上記のような厳しいものであったのかどうかは分かりません。そんな情報は、この子の将来のためにも封印されるかもしれません。ですが、6才児が銃を持ち出し、叱られたから教師を撃ったという事実は、アメリカの現状を如実に示しています。システムの間で何が起きているのか、是正は可能なのか。政治家や教育者はこれを単独の事件ではなく、この国全体に対する警告であると捉え、真剣に子供達の将来を考え、話し合う機会としてほしい…
少し前の記事ですが、今日のタイトルは、ヤフー!ジャパン経由、CNNの記事(こちら)です。アメリカの権威ある医学誌、JAMAが発表した調査結果では、「子どもの死因に占める殺人の割合は、ほぼ10年にわたり、毎年平均4.3%のペースで増え続けている」のだそうで、「1999年から2020年の間に米国で殺人の犠牲になった子どもは38,362人」で、被害者はアフリカ系の男の子が多くを占め、使われる武器は銃が最多。何ら目新しい事実ではありませんが、こうして数字で突きつけられるとショッキングです。
アメリカ以外で、銃が死亡の原因上位5つに入っている国は他にありません。この異常さに気付き、より厳しい銃規制を求めるアメリカ市民は過半数を超えているはずなのに、子供をも被害に巻き込む銃による犯罪は日常茶飯事、世帯数の1.2倍の銃が流通しています。これは公式の数字ですので、最近、問題になっているゴーストガンや地下で流通している銃器は含まれません。子供が、親のベッドの横のテーブルの引き出し開けたら銃が入ってたんで学校に持ってっちゃおう、ってほどに、銃が身近な国です。
2019年から2020年は悲惨な年でした。コロナ渦中でありながら殺人の割合が急増し、殺害された子どもの人数が、3割弱も増えた。その中で、銃が関係する事件は47.7%増加。この調査自体が2020年までが対象なので、その後約3年の数字の変動は分かりませんが、未成年者が殺される、その半数近くが銃によってなのですから、、手軽に入手できて、いとも簡単に人を殺すことのできる武器が、アメリカの青少年たちの脅威であることは明らか。銃そのものではなく、銃を利用する人間が問題だというのは詭弁にすぎないと思います。
そして、年齢別の死因では、10歳以下の子どもの筆頭死因は育児放棄や虐待で、11歳以上だと、大半が喧嘩や犯罪、若しくは友人や知人による殺害。そして、16~17歳のアフリカ系少年の殺害率は、同年齢の白人少年に比べて、実に18倍!日本では、All lives matterであって Black lives matterじゃないだろ、という意見があるようですが、この数字を見ると、なぜアメリカでわざわざ「Black Lives」と特定されているのか、この国の状況を垣間見ていただけるのではないかと思います。
妊産婦の死亡率、コロナによる死亡率も、人種間で黒人が突出しています。資本主義の徹底したアメリカでは、所得の格差は、受けられる医療サービスの格差、居住地域の環境と密接に関係していますが、なぜ格差が人種間でも現れるのか、なぜアフリカ系に低所得層の割合が高いのか、には、ただ本人の努力だけでは抜けられない要因があります。
アメリカでは都市と田舎の地域格差も大きく、私も身をもってそれを体験しました。医療サービスの差、教育と文化、公共交通手段の欠如等々、私がこれをボヤきだしたら止まらない。でも、同じ都市内でも大きな格差が存在するのは、制度的(システマティック)な「意図した」制約だと感じることが多い。低所得層の住む地域はサービスが欠如し、治安も悪い。治安の悪さによるストレスが、更に住民の健康状態を悪化させる。教育のレベルも低く、地域からの脱出が難しい。両党共に、自分たちが優位に立てるように作為的に選挙区を分け、有色人種や低所得層の一票に格差が生じる。更に、様々な制約を設けて、投票を困難にしようと図る。
随分と話が逸れてしまいまいました。今回の事件の加害者となった6歳児の家庭環境や居住地区が上記のような厳しいものであったのかどうかは分かりません。そんな情報は、この子の将来のためにも封印されるかもしれません。ですが、6才児が銃を持ち出し、叱られたから教師を撃ったという事実は、アメリカの現状を如実に示しています。システムの間で何が起きているのか、是正は可能なのか。政治家や教育者はこれを単独の事件ではなく、この国全体に対する警告であると捉え、真剣に子供達の将来を考え、話し合う機会としてほしい…
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Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。
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