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わたくしのナイトライフ??

 確定申告してきました。期待してたほど返ってこなかったけど、払わねばならないよりかはマシと自分を慰め、とにかく申告を終えて一安心。払戻金は直接、銀行口座に入金されるので、後は楽しみに待つだけです。その後は買物を済ませ、ドッグパークに行って、昨夜も今夜もお留守番の犬のご機嫌取りが終わったら、ここからが本日のメインイベント。あまり夜に出かけない私ですが、二夜連続のお出かけですわ~、ホホホホホ!とはいえ、行き先は向かいの劇場。

 今週水曜日からシンシナティで開催されていた合唱団指導者の全米大会は今日が最終日。今夜は大会参加者が期間中に一緒に練習した参加型コーラスの発表会、そして、プロのコーラスグループによるコンサート。これらのコンサートはボランティアの人気がないので、シーズン中最低2回は必ず参加義務のある「人気無しシリーズ」の一環。私は先日、座席案内係ボランティア見習いを終えたばかりで、本来なら独り立ちの前にもう1回、見習いをしなければならないのですが、余りに人手が足りず緊急手配で参加です。座席指定がないので、お仕事は基本的にドアの開け締めだけ。

 まず夕方の部は、大会参加者による体験型コンサートの発表会。全米から選ばれたノンプロや学校の合唱団の参加者もいるので、老若男女、中学生もいれば年配の方も一緒に、ジャズやハワイアン、ゴスペル、ラテンの曲を。即席グループだけにぎこちなかったけど、観客も参加してアロハダンスを踊ったり楽しかった。私も一緒に踊りたかったけど、一応は案内係で制服も着てますので、真面目な顔でドアの横に佇んでましたことよ。

 そして2つ目、大会の最後を飾るコンサートは、毎年、ベスト・コーラス・アンサンブルでグラミー賞にノミネートされ、何度も受賞しているプロのグループ、The Crossingの登場。今年のグラミーを受賞してから初のコンサートであり、新曲のワールド・プレミアです。なんかすごいけど、前夜の同じ演目は物凄く評判悪い!始まって10分程度でごっそりと席を立つ人が出て、終わった後も非難轟々だったとか。昨夜に同じコンサートを担当したボランティアさんは、私がこのコンサートも担当すると聞いて、「Oh! I'm sorry.!」だって。どれだけ~?

 最終日の土曜日で全米から集まった参加者達も街に繰り出し、前日の評判が散々だったので、お客さんは少ないかと思ったら、意外と席が詰まりましたよ。むしろ、あまりの評判の悪さに興味を持たれたのかしら?そして、一時間半に渡るコーラスは、確かに好き嫌いが分かれそう。流石はグラミー常連だけに、声とハーモニーは素晴らしいのですが、とにかく曲が単調で一本調子。全く盛り上がらない。

 そして歌詞がとことん暗い。しかも、わざわざ舞台の上に歌詞のテロップが出るの。普通は、英語以外の演目時に英訳が出るものだけど、英語の歌に英語の字幕。そこまで歌詞が重要なのね。歌詞は、絶滅した鳥たちについてや失われた自然を、ひたすら悔やむ内容。最後の一羽はもはや存在しない番いを待ちわびて、今ではスミソニアンで剥製になってる、ってな具合。どよ~ん...orz

 ここで歌われたのは、最後のリョコウバト、マーシャのことです。シンシナティ動物園で生まれたマーシャは、1914年に死ぬまでずっとシンシナティ動物園にいたので、この曲のプレミアがここだったのかも。かつては空を黒く覆うほどに膨大な数のいたリョコウバトは、食用に狩り尽くされて絶滅してしまったのでした。歌詞によると、リョコウバトは仲間が撃たれても、その側に居続ける習性があり、そのせいで一度に大量に殺戮されてしまったのだそう。とても辛い...orz

 しかし、今夜の観客はスタンディング・オベーション!昨夜もボランティアした兄ちゃんに、「本当に同じ演目だった?」って聞いちゃった(同じだったそうです)。お客を選ぶタイプなのか?


美しいのですが、ずーっとこの調子で90分・・・

 毎年、シンシナティで行われるのか、様々な都市で持ち回りなのかは知りませんが、近所のレストランは繁盛していたし、向かいのカクテルバーは夜遅くまで混み合っていましたから、街にもたらす経済効果も大きそうです。ええこっちゃ(*^_^*)

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ナイト・ミュージアム@シンシナティ

 私の愛するシンシナティ美術館、通常は5時には閉まってしまいますが、月に一回、最終金曜日には夜遅くまで開館しています。多くの美術館や博物館でも普段より遅くまで開いている夜間営業をしており、其の時は入館料が割引になったりしますが、シンシナティ美術館はいつも無料。でも、夜にはアルコールを含む飲物のバーが何箇所か設置され、DJが入り、メンバー外の入場料10ドルの特別展が無料公開。なんだか楽しそうで、私も行ってみました。

 特別展のジョージア・オキーフの写真展に人が集まっているのか、常設展示は静かで私一人という部屋も。私は既に一度、オキーフ展は見たので、今回はゆっくりと好きな絵の前に陣取り、近寄ってみたり離れてみたり、絵のガラスに照明の反射が入らない角度を探して縦横斜めで携帯のカメラを構えてみたり、他に人沢山いたら出来ない贅沢な時間。バーでは、ジョージア・オキーフにインスパイアされたカクテルもありました。ジンベースでレモンジュースにラベンダーシロップ、蘭の花を一輪添えた見た目にも美しいカクテル。さっぱりした味わいで美味しかったです。写真取るのは忘れました(←またか!)

 短いビデオを取ってくれるブースや、今夜のテーマであるオキーフの写真が白黒なので、白黒のポートレイト写真を撮ってくれるサービスもあって、カップルや友達同士で誘い合わせてくると楽しそう。お一人様な私も賑やかな雰囲気を楽しみ、無料で配ってたクレジットカード会社の販促グッズを貰って嬉しい。来月も来よっv

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言い方~!

 日頃、「そんな言い方しなくていいのに…」とか、「わざわざ言わなくてもいいのに…」と、思うことがあります。

 私の経験で強烈なのは、ナイジェリアの人たち。なんでもハッキリ言うのが良いという文化だそうで、言わんでいいことを言う人達というイメージ。大学院でも、国際機関でも、「それを言うかぁ~?」なこと多数。小さなトーゴとベナンを挟んでご近所のガーナ人の同僚が、「なんやねん、アイツ!」と、プンプンの私に、あいつはナイジェリア人だから仕方ないと言ってたので、あの地域内でもそうなのかと思ったものです。日本でも地域性ってありますよね。しかし、私に向かって「わにが日本人って信じらんねー、だって黒すぎ!」と、言ってのけたのは、そのガーナ人なのだが(←30年来の恨み)。

 でも、「文化が違う」じゃ許されない時代にもなっている。ネットを通して国を超えたコミュニケーションが可能になった今、オレの国じゃそうなんだ!は、今後、益々許容されなくなると思います。より多様性を受け入れるという方向とは逆のようにも見えますが、今は世界が多様性を認めつつ、全体として合意できる方向へ進みつつある過渡期にあると私は思っています。

 また、何かを伝えるにも、他にも言い方があるでしょうに、と、思うことも多々。悪気はないのでしょうが、言い方のきつい人っていますよね。そんな言い方しなくても、ちょっと言葉や語調を変えると、互いに気持ちよく物事もスムーズに進むだろうに、と、残念に思うこともあります。自分も元々、気が利かないので、無意識に相手に嫌な思いをさせていないか注意せねばと思っていますが、後から後悔することも...orz 

 と、こんな事を考えたのも、成田悠輔氏の「高齢者の集団自決」発言に関する騒ぎに関する記事を読んだから。日本のTVで引張りだこの経済学者、有名なYale大学の助教授でもある38歳の新進気鋭な方が、高齢化や少子化による人口減少問題の「唯一の解決策」は「高齢者の集団自決、集団切腹みたいなもの」と発言して、物議を醸しだした。そこだけ見るとビックリですが、この方は常々から高齢化する政治家やタレントは引退すべきという意見で、今回も、その流れでの発言らしいですが、まさに、「そんな言い方しなくてもいいのに」

 若いので戦争が遠い世代だからかもですが、「集団自決」なんて言葉は、決して軽々しく使うべきじゃない。特に公共の電波で、これを聞いて不快になる人が多いと思う。これを「言葉狩り」だという批判があるようですが、聞く側がこの言葉をどう捉えるかを考えるべきだと思います。いくら一部を切り取って誇大解釈したとしても、言い訳のできない言葉を選んでしまったのは否めない。

 大変に頭の良い方だそうなので、敢えてショッキングな発言で話題にしようと意図したのかもしれませんが、結果はキワモノ芸人に自分を貶めた。この発言がニューヨーク・タイムズにまで報道されたのにも悪意を感じますが、アメリカでも、『炎上系』は軽蔑される傾向があります。私は好きですがアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員、一方、私のキライなマージョリー・テイラー・グリーン下院議員、どちらも派手な行動や言動で面白がられても、どれだけ政治家として真剣に受止められているかは疑問。

 特にYaleを含むアイビーリーグのエリート達には受入れ難いのでは。早速、Yale大学のウェブサイトは、成田氏のプロフィールに、「大学の見解を代表するものではない」と注釈を入れたそう。学者生命は大丈夫か?もあるのですが、Yaleというブランドを利用して日本で稼いでいるけど、これで、ただのイロモノとしか見られなくなるのではないかと。Yaleも不本意でしょうね。

 回転寿司の醤油瓶を舐めてみたり、バイト・テロのような愚かな行動は、もう「若気の至り」や「子供のすることだから」では済まない。デジタル・タトゥーでいつまでも消えないし、拡散されて、隠すことが出来ません。慎重さ、責任のある発言や行動に対する目は、どんどん厳しくなっていると思います。言葉の使い方や言い方にも気をつけないと... クワバラ、クワバラ

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猫の日だから

2月22日は、にゃーにゃーにゃーで猫の日だから!
うちの猫の写真貼る!!
後ろのごちゃごちゃは無視して下さい。


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今日が猫の日だとな?

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それは毎日だろうが-!!



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60歳の老婆

相変わらずエクストリーム三寒四温のオハイオですが、少しづつ春が感じられるようになりました。だって、花粉が飛んでるのを、しみじみ感じるもん。

 昨日は朝から暖かく、前夜のお湿りで湿度が高かったせいか、私にアレルギー源の木の花粉がひゃっはー!大きなくしゃみを連発して、オフィスの隣の部屋の人に心配されるほど。そこで今朝、アレルギーの薬を飲んだら眠気との戦いでアクビ連発。゚(゚´Д`゚)゚。 以前、50肩になって鍼灸に通っていた間は、免疫を強める治療もして貰い、花粉症も出ませんでした。でも、その先生がコロナでオフィスを閉めてしまい、自分も引越したり。近くにいい先生がいたら、また鍼灸に通いたい。


 で、とーとつですが。

 先週末、なんとなく推理小説が読みたいけど、一度読んだら読返す気になれないのが推理小説。手元に読んでない推理本が無いけど、わざわざ買う気になれず、無料の青空文庫で江戸川乱歩の初期の探偵物短編集を読んでいました。その中の、「心理試験」という一作は、「あのおいぼれが、そんな大金を持っているということに何の価値がある。 それを俺の様な未来のある青年の学資に使用するのは、極めて合理的なこと」と、傲慢な青年が金貸しの老婆を殺して金を奪うために浅知恵を働かせる話。この被害者が「もう六十に近い老婆」なのです。

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何時の間にか「とーとつにエジプト神・2」が始まってた
好きなの~v

 自分は選ばれた非凡人と信じる傲慢な若者が金貸しの老婆を殺すといえば、ドストエフスキーの「罪と罰」。気になって、ラスコーリニコフの殺した高利貸しの老婆、アリューニャの描写を調べてみると、60歳前後なんだそうです。ああ、やっぱり60歳近いと「老婆」なのか...と、還暦目前の私は遠い目になる。

 「罪と罰」は1866年、「心理試験」は1925年の刊で、乱歩がドストエフスキーに影響を受けたのは明らか。ドスさんは宗教臭くて好きじゃないんで、「罪と罰」もよく覚えてないけどトリックも似たような感じだったと思って、これまた検索したら、丸々そのまんまでしたよ。パクリとオマージュの境って...

 ともあれ、老婆宣言を受けた私にショックの上乗せはオゼンピック顔の記事!ここでも何度か副作用をぼやいた、私が処方された2型糖尿病の治療薬が、まさにこのオゼンピックなのですわー!

 オゼンピックは、消化ホルモンである「GLP-1」を用いてインスリンの分泌を促す薬です。週に一回、プスッとするだけでよいこと、保険がきくこと、そして以前、紫斑病罹患後に処方された、一番よく使われているメトフォルミンが合わなかったこともあって、血糖値コントロールに処方されました。使用直後には副作用に苦しみ、お医者様に相談しましたが、毎週、副作用は軽くなり、今では特に問題もないのですが…

 食欲はちゃんとあるけど、本当に一度に少ししか食べられなくなった。以前の半分も食べたら、もうお腹いっぱい。だから、ちょびちょび、ダラダラ食べていますが、どうもズボンが緩い。で、なーんか首のシワが増えたような気がすると思ったら、この「オゼンピック顔」の記事。この薬の服用で急激に体重が落ちることによって、皮膚がたるんで、顔に張りが無くなるとか。首のシワ、気のせいじゃない-?!?・゚・(つД`)・゚・

 先日、専門のお医者様に会った時にも相談したのですが、特に体重は減ってないし、いいんじゃないのー、と、軽くいなされてしまったし。シワと血糖値を天秤にかけたら、糖尿病の方が怖い。でも、頬がこける、しわが増える、そして上記記事曰く、「実年齢よりも老けて見えたり、痩せこけた顔を指す」とな。悲しすぎやん、それ...

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今日は「Love your pets」の日だそうですよ。それって週7日そうだと思うけど
とりあえず、人間なら老婆仲間な犬を貼る



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今週末、発癌性有害物質がシンシナティにも届く

 昨日は気温が20度まで上がり、空も晴れていて素敵な一日でした。ランチに外に出たら、そのままフラフラ~っと、出歩いてしまいたかったわ(コラコラ) それがや!

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三寒四温がエクストリーム過ぎる

 一日経ったら朝から大きな雷で、犬がベッドの下から出てこない。雨は降っているけど暖かいので、コットンセーターにシフォンのスカートで出掛けたけど、予報じゃまたヒートテック上下にウールのパンツと分厚いセーター(涙)が必要そう。今週末も気温は低いままだけど晴天の予報です。当然、犬を連れて川沿いをお散歩でもしたくなりますが、気になるニュースもあります。

 トルコ・シリアでの大地震のニュースが重なって大きく報道されませんでしたが、2月3日にオハイオ州北東部、ペンシルバニア州の州境に近いイースト・パレスティーンという小さな町で、ダイオキシン等の有害化学物質を運搬中の貨物列車が脱線し、140両編成のうち、50両以上が脱線しました。

 この事故では、直接的な死傷者は出ていませんが、脱線直後には、知事が近隣住民に避難を命ずるとともに州兵派遣を要請する事態になりました。近辺で多くの鳥や魚が死に、環境への影響が心配される中、事故から二週間後の今は、近隣住民には自宅に戻る許可が出ましたが、空気中や土壌、地下水や川に流れ込んだ有害物質が懸念されています。

 汚染された空気や水への対策は州内だけではなく隣接州でも行われています。デワイン・オハイオ州知事は、鉄道会社に損害賠償させると息巻いていますが、それをわざわざアピールしなきゃならないのは、結局、連邦や地方が負担させられることが多いからかもと疑っちゃいます。鉄道会社は、コミュニティー再建のための100万ドルの資金を確保したと伝えられますが、土壌に染込んだ有害物質を完全に除去するなんて無理。有害物質が残留している可能性のある土地を、どう「再建」するつもりなのでしょうか?加えて、大きな爆発を防ぐために意図的に塩化ビニルを搭載したタンカーを破壊しましたが、処理に携わった人々へは本当に何の健康への影響はないのでしょうか?

 オハイオ州の西端側、私の住むシンシナティでも、今週末には汚染水が流れつく可能性ありとして、オハイオ川からの給水を一時的に止めて貯水に切り替えるそうです。色んな事が一時的には騒いでも、暫くしたら忘れるのがアメリカの毎度のパターンだけど、こんな事件は長期的な影響が無い筈はないですよね。
 
 アメリカって、日本と比べると鉄道網が発達してるわけでもないのに脱線事故が多い。昨日、16日にもまたミシガンで脱線事故がありました。原因よりも、被害の大きさばかりが取り沙汰されるけど、直後に報道される(予測される?)原因は人的ミスの一辺倒って感じです。日本だと、人的ミスをなくすために徹底的に自動化したり、多重確認システムを導入するけど、アメリカはどうなのでしょう?

 こういった脱線事故による汚染や無差別銃撃等、アメリカの日常茶飯事になってしまって、本当に真剣に取組まれてないと思います。大国アメリカには、多くの問題がありますが、こういった事にも闇や綻びを感じてしまいます。そもそも、こういった事故の予防対策として、オバマ政権が014年に制定した原油や化学物質を運ぶ列車の電子制御式空気ブレーキ搭載義務を、2018年にトランプが規制撤廃してるんです。ほんま、害にしかならんやっちゃ(怒)



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ミシガン州立大学で無差別殺人、学生が犠牲に

 またか、なのですが、ミシガン州立大学のキャンパス内で43歳の男が無差別銃撃、未来ある3人の若者が命を奪われました。3人の写真がニュースでも流されていますが、本当にオール・アメリカンなガールズにボーイ。若くて、希望に満ち溢れていた若者が無惨にも途中で、全く無意味に人生を中断させられてしまった。本人も親御さんたちも、さぞや無念でしょう。犯人は43歳の男性で犠牲者たちとは何も面識もなく、大学関係者でもなかった。本当にたまたま、その時間に、その場にいただけで犠牲者になってしまった。その犯人は自殺したので、その動機も判らないままに、このまま数あるアメリカの無差別銃撃事件の一つとして数えられていくのだと思うと、全く無関係な私ですらも悔しくてなりません。

 若息子が卒業した大学でも、自分が女性にモテないことに腹を立てた22歳の男が、同じアパートに住む中国からの留学生3人と、大学の生徒の女性3人を殺害した事件がありました(アイラビスタ銃乱射事件)。これは、息子が大学入学前の2014年事件ですが、息子の大学が決まった時に真っ先に思い出したのはこの事件でした。この事件でも、加害者は大学の生徒ではなく近所に住む青年でした。犯人はアジア系と白人とのハーフで、息子と同じなので、お母さん、少し心配しちゃったよ。

 世の中では、ジェンダーフリーとかLGBTQの問題が話題になっています。私個人は別に彼らに迷惑を被っているわけでもないので、他人の好みや趣向はどうでもいい。うちのアパート、若いゲイカップルが何組かいるけど、彼らは見た目やおしゃれに気を使ってるので、目に宜しくて、オバサン楽しいわ。見るのも嫌だし、近所にいても嫌だって漏らして更迭された書記官さんは、実際に近くに、そういう人がいなかったんじゃないかって思います。見たこと無いけど、というより、会ったこと無いから、どんな人かわからなくて怖い、みたいな。

 でも、ジェンダーフリーに関しては、まだ何でも境界をなくす事に集中するのではなく、性別の影響はもっと深掘り分析されるべきだと思っています。たとえば、なぜ無差別銃撃をするのは男性ばかりなのか?生物学的な差があるのか?心理的に男女差はどう影響するのか等。正直、セクハラは女性がすることだってある。でも何故、無差別大量殺人は男性だけ?今の風潮がジェンダーを差別することへの強調が、そういった研究に逆風にならないでほしいと思います。何でもいいから、こんな事件を減らす方法を考えてよ!!


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ミュージカル「アニー」

 私の住むアパートのすぐお隣に劇場があります。ブロードウェイのナショナル・ツアー等、一年中、様々なコンサートやショーが催されています。昨年は、「ハミルトン」を観に行きましたが、ぜひ見たいショーも沢山あり、でも高いし(´・_・`) なのですが、そこはそれ、安い、無料、割引をこよなく愛するワタクシ、ただでショーを観れる機会を逃すはずはございません。無料でショーを見る方法、それは劇場の客席案内係のボランティア!ボランティアに見返りを求めるヤツでごめんなさい。

 先月、オリエンテーションを受けて、さぁ、サインアップと張り切ったら、やっぱりブロードウェイ・ショーは既に埋まっててガッカリでしたが、実は、最初の二回は訓練中ということで、特別枠があったのでした。そして早速、今日がその一回目、演目は、日本でもおなじみの「アニー」です。制服は白の襟付きシャツに黒いスラックスと黒い靴。ここまでは自前で、黒のベストと緑のネクタイが支給されます。自分で言うのも何ですが、これがなかなかカワイイの。お役目はチケットを確認して席に誘導したり、パンフレットを手渡したり。そしてショーが始まってたらドアを閉めること。今日のショーは子供向けの内容、最終日のお昼の公演で全席売切れでした!空席無しだけど、誘導係用に持込まれた椅子で観劇できて感激(ごめん...)

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 わたし、ブロードウェイ版の映画化、1982年版の「アニー」の映画を観たことがあるだけで、ミュージカルは初めて。子供たちの芸達者ぶりに感心するとともに、実は意外と政治的な内容にも驚きました。犬のサンディが最初と最後に少ししか登場しないのも驚き。映画みたいに、いっつもアニーと一緒なんだと思ってた。ショーの前には、犬のリハーサルのため、30分間関係者以外立ち入り禁止でしたが、ナマ舞台で犬の演技は難しいのでしょうね。そして穢れた心の私は、出会って1週間で11歳のアニーに首ったけのウォーバックスさんに、不審な気持ち...

 元のコミックは、「ディック・トレーシー」とも繋がるピカレスク・ドラマだったんですって。1924年8月から2010年6月まで(!)連載されていた「小さな孤児アニー」です。ミュージカルはアニーが周りを魅了していく様子やウォーバックスさんとの関係等々、色々すっ飛ばし大きくアレンジされて、元気な孤児のシンデレラ・ストーリーに。当時は、誰もがアニーの事を知っていて大人たちが共に成長した(アニーは永遠の11歳だけど)赤毛の女の子、アニーのお話として大人にも子供にも受入れられたのでしょう。

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実は少女探偵なアニー。タンタンや小林少年っぽい?


 素晴らしい曲にも恵まれて、オリジナルのコミックが終わり、元のお話を知らない世代の観客が増えても、ミュージカルは生き残り続けている。決して派手な舞台じゃないけど、不朽の名作ですよね。お客様は、ちょっぴりおしゃれした女の子連れのご家族が殆どでした。
 
 「アニー」は舞台俳優を目指す子供たちの登竜門といわれ、成長して有名な女優さんになった人も少なくないのですが、子役はみな小学生。小さなモリーは6歳の設定で、演じるのも小1くらいの女の子で、最年長でも背の高い役に中一でも可能性あり、だそうです(日本のオーディションは15歳まで)。ショーをしながら全米を回るので、ゴールデンウィークに東京公演、夏休みに地方公演の日本とは違い、学校には行けません。ホームスクーリングのできるアメリカならではですね。親御さんも一緒にツアーについてってるのかな?皆がスターになれるわけじゃないし、どんな大人になってるんだろう?等々、気になっちゃう。ハリウッドの元子役の自伝はよくあるけど、他にはない経験をした子供達、ショーの一員として全米を回った子供たちが成長してからの回想記があれば読んでみたいわ。
 

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シャロンウッズ公園で滝を見る

 それは2ヶ月前のこと…血糖値に加え、血中カルシウム値が高いので、直ぐに専門医の診断を受けるようにと言われた(過去記事)けれど、その「直ぐ」の予約が取れたのが今日!病院に早く着きすぎ、胃が痛くなりながら看護婦さんに呼ばれるのを待つこと半時間、結局、カルシウム値が高かったのは一時的だった。血糖値に関しては食べる物に気をつけて、ちゃんと運動、今の薬を続けて下さい、お大事に~

 ドクターに会うこと約15分...も、なかったかも。血中カルシウムは安心できて良かったけど、わざわざ丸一日お休みを取って、しかも専門医だから検診料も高いのに、本当に来る意義あったのか...orz

 帰り道、数日後に来るであろう今日の請求書のことを考えてドヨ~ン。何か楽しいことでも、と、病院から近い動物園に行くことも考えたけど、下手すりゃ検査その他で数時間と予想してたので、前売割引券も買ってないし、駐車場代は10ドルもするっていうし...と、考えてるうちに家に着く。

 外は晴天、しかも暖か。家で預金明細見ながら暗くなっても仕方ないので、犬を連れて、車で半時間ほどの滝のある市営公園まで行ってみました。ついでに、公園から少し南の中国系スーパーでお米も買おうと、腹ごしらえして出発。お腹空いてる時に食料買い出しは危険だもんね。 

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釣れますか~?

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これが滝。アメリカ中西部は平らなんで日本みたいな滝を期待してはいけない

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苔むした倒木がいい感じ。そっと触るとふわふわ

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1930年代にCCCで建設されたダム。

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ダム近くまで降りてみた

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さっき、釣り人のいた所に私も降りてみました

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見下ろして呆れる犬(お母さん物好きすぎ、アタシはここで見てるわ)

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化石!

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化石がいっぱい!

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奥に歴史博物館の建物が見えます

 この公園の少し北には、元石切り場の化石公園があります。2015年の夏に化石掘りに行きました。この辺りは昔、ぜーんぶ海中だったんだなぁ... 今日、来てみるまで知らなかったけど、ここは歴史博物館が併設され古い建物を集めてミニ明治村みたいになっています。冬期は外から見るだけだけど、5月から10月には屋内のツアーや、歴史イベントがあるんだって。その頃って丁度また、お米が必要になる頃だから、再訪しようv



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人間たちの話

 面白い本に出会いました!柞刈湯葉さんの短編集、「人間たちの話」。この方の作品を読むのは初めて、というより、初めて知った作家さんなのですが、電子書籍サイトがセールだったので、なにか面白くてサクッと読めるものないかなぁと探している時に見つけました。私の感想を一言でいうと、すごく理系

 私は文系頭なので、発想も視点もとても新鮮でした。ご自身によるあとがきで、これはSF(サイエンス・フィクション)」ですとあり、多くのSFは本当は「サイエンス」じゃなくて「テクノロジー・フィクション」だよね、と、書かれていましたが、これも「なるほど!」です。

 読み易い軽妙な文体で、様々なシチュエーションの6篇が収められています。特に3作目の「人間たちの話」と、最後の「NoReaction」は、これぞ当に「サイエンス」フィクション。こういう考え方、見方もあるのかと嬉しい驚きでした。作者の柞刈さんは、商品内容の紹介で「稀才」と評されています。「奇才」としている紹介もありましたが、アマゾンでは「稀才」。こっちだよね。

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表紙絵が、各短編の登場キャラたち
この絵の感じもぴったり(゚∀゚)

「冬の時代」
寒冷化が進んで雪と氷しか無い日本列島を、かつて岩手だったところから歩いてきた二人組は、南にあるという「春の国」を目指して橇を引いて歩いて1年ほど。かつて静岡だった所で珍しく動いている機会と遭遇し... これは長編にしてほしい。もっと二人の旅路を追っていきたいです。出てくる色んなガジェットや、冬の時代の来る前に遺伝子操作された生物も面白い。

「楽しい超監視社会」
作者自身のあとがきによると、オーウェル「一九八四年」の、超ふざけたパロディーだそうです。常に監視された世界に馴染み、楽しく生きてる青年達のお話。互いに監視し合う目的で2人1組が要求される社会で、1人は作家志望の大学生、もう一人は屈強な兵士。とかく若者達は楽しく生きることが得意。反体制者をチクったり、彼女を作ることでポイント稼いでハイファイブ!こういう世界しか知らず、それが普通として育てば、わざわざ思想を持って体制に反抗しようとは思わない。宗教二世的な?現代社会への警告として一説打つ人もいそうだけど、私は単純にアハハと笑って面白かった。

「人間たちの話」
火星の新生命を発見したチームの科学者、生命とは何だろうと疑問を抱き、まずは姉の子で、いきなり押し付けられた甥と人間的関係を築こうと思う話、って書くと随分とウェットな感じだけどむしろドライでシニカル、短い中にサラリと複雑な設定を織り交ぜながら、最後にはほっこり。これだけのお話を短くまとめるところも、難しい科学論を判りやすく読ませるところも巧い!

「宇宙ラーメン重油味」
『消化管があるやつは全員客』をモットーに、内惑星でラーメン屋を営む青年。太陽系外生命体のお客さまに満足してもらうため、お客様の様々な生態や好みを研究し、多様な材料を取り寄せてラーメン作りに挑みます。スープによくある軽油じゃなくて重油が使われているのも、お客様が喜ぶポイント。怒涛の化学の蘊蓄、てんでわかんない。でも作者の知識量と科学への理解をバックボーンに難しいことを軽く、面白おかしく書いて、文系な私も楽しく読める。それにしても、この頃、妙に客が増えたなぁと思ったら、実は...ってオチも良し。

「記念日」
30歳の誕生日、アパートの部屋にいきなりマルグリッドの絵に出てくるような巨大な岩が現れた研究員。モデルは作者ご自身かしら?一歩間違えば(?)、人間の心の深層に踏み込んだ、カフカっぽい不条理小説になりそうなのに、これも軽く読ませるユーモアセンス。でも、この雰囲気を保ちつつ、他の言語に翻訳するのって難しそうって思った。

「No Reaction」
主人公は透明人間の中学生。中学生の年齢なら羨望の存在だけど、現実には他からは見えないから存在しないのと同じで、物質的に干渉できないから自分ではドアも開けられなくて不便だし、人に触れても感じてもらえない。好きな人ができても、彼女は自分の存在を感じない。切ない。ジャンプ+の読切漫画にありそうなお話。


 と、書いてきて気がついたのは、どの作品も人と何か(他の人だったり、宇宙生命体だったり、岩だったり)の交流が暖かく描かれていること。どのお話も読後感はスッキリ、ほっこり。

 これが気に入ったので、早速、同じ作者の「未来職安」も買ってみました。ユニバーサル・ベーシックインカムが実現し、99%の人口は消費者として何もせず、1%だけが生産者として働いている世界という設定は面白いけど、「人間たち」ほどの新鮮味は感じませんでした。デビュー作を収めた「まず牛を球とします。」も読みたいけど、まだ単行本で高いので文庫になるのを待ちます。


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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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