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Women Talking 『ウーマン・トーキング 私たちの選択』

2010年。キリスト教の一派、メノナイトに属する信徒たちが人里離れた場所でコミュニティを営んでいた。そんなある日、女性たちはある恐るべき事実を知る。コミュニティの男たちが女性に薬を盛り、意識を失っている間にレイプするという非道な振る舞いを何年にもわたって続けていたのだと。女性たちは屋根裏部屋で今後どうすべきかを話し合うことにしたが、議論は信仰や赦しの問題にまで及んでいく。(ウィキペディア)

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Women Talking

 Twitterの広告で予告を見て、面白そうとストリーミングで見ました。殆どの場面が集会所である薄暗い納屋の二階で繰広げられ、女性たちの会話だけで話が進められていくので、まるで舞台劇のようです。歴史ドラマかと思いましたが、2010年の出来事であることが、村に明るい音楽(Cheer-up, Sleepy Jean~♪)を大音響で鳴らしながら国勢調査の車がやってきて明らかにされます。ウィキ先生はじめ、紹介サイトのあらすじ、いきなりネタバレしすぎ。

 犯罪がバレた男達がしょっぴかれて村を不在にする2日間、文字を読めない女性たちが初めて「選挙」を経験します。今後、A)何もしない、B)男たちと闘う、C)コロニーを去るの3つの選択で、B)とC)が同点でした。そこで、選ばれた11人が男が村に戻ってくるまでに話合いで決着するために議論します。本当に地味な映画ですが、なぜか引き込まれました。

 映画は、15歳の少女、オーチェを語り手とし、矢張りレイプされて妊娠中のオーナ(ルーニー・マーラ)と、唯一、村に残った男性であり文盲の女性達のために書紀役を務める学校教師のオーガスト(ベン・ウィショー)との触れ合いや、トランスジェンダーのメルビン、夫のDVに悩むオーチェの母マリシェ(ジェシー・バックリー)、そしてプロデューサーでもあるフランシス・マクドーマンドは、「何もしない」を選んで議論には参加しないものの印象的な役柄で、無邪気な子供達の声の合間に様々なエピソードが挟まれます。巧い!

 メノナイトの人々は独特の言語を話し、電気の使用を拒否して自給自足の生活をしています、というと、アーミッシュを思い出しますが、アーミッシュはメノナイトの一派で、更に保守的、19世紀の生活様式を続けています。アーミッシュの生活は、ハリソン・フォードの1985年の映画、「刑事ジョン・ブック 目撃者」で紹介されていました。(ご参考までに、アーミッシュのエリアを訪れた際の記事は、2018年8月2020年6月、そして、アーミッシュの人々のことを少し、2018年5月にも。)

 かつて私が働いていたオハイオの工場には、メノナイトの女性達も働いていましたが、車で通勤してたし、携帯も持ってた。メノナイトと一言で括っても、様々な派があるようです。この映画のメノナイトたちは、ペンシルバニアやこのオハイオで見かけるアーミッシュの人たちよりも、ずっと外部から遮断された保守集団のようです。この話が、実際にボリビアのマニトバ・コロニーであった出来事を元にしているというのが驚き。この事件を元にしたMiriam Toewsの原作小説も読んでみたい。

日本では今年6月に公開だそうです。最後に気になること:邦題はウーマンだけど、これはウイメン、女性たちのお話だよ~っ!(←こだわる)






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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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