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Archive | 2023年03月08日

Tootsie・トッツィー

現在、全米巡業中のミュージカル、「Tootsie(トッツィー)」、昨夜がシンシナティでのオープニングでした。で、急にボランティアの劇場案内係に入ることになった。ほら、私、家が(超)近いから、ギリギリの欠席を埋めるのに便利。でも実は既に、この演目は2回分のロースターに入ってるんです。次が今週の金曜日で3回目は最終日のマチネ。可笑しかったし、ダンスシーンは良かったけど、肝心の音楽はキャッチーだけど耳に残らなくて、一日後の今日、もう既にメロディーが思い出せない。数週間前の「アニー」の曲は十分に諳んじられるのに。

Tootsie.jpg

 ミュージカルは初演が2018年、元となった1982年の映画は大好きな映画の一つ。ダスティン・ホフマン演じるマイケル・ドーセーは頑固すぎて仕事を失い、更に自分が演技指導した元カノのサンディーがオーディションに落ちたことにムカつき、女装してドロシー・マイケルズとして昼メロのオーディションを受けたら合格してしまい、あれよあれよと大人気に、ってコメディー。映画通のKちゃんのお勧めで、一緒に劇場に観に行ったのを覚えています(40年前だよ!ぎょえー!!)

 映画と多少の変化点はあれど、基本的なお話は同じ。でも、映画の成功は、ダスティン・ホフマンの演じる主人公、トッツィーの圧倒的な魅力で成り立っていたんだと、今更ながらホフマンの凄さに感服。ミュージカルは時代柄、フェミニズム色が強くなり、#MeTooを強く意識している感じでした。映画でもテーマはジェンダーやセクシャリティーでしたが、40年も前にこんなテーマで映画が作られ、世界的に大ヒットしたって今更ながら気付き、驚きました。ミュージカルは、台詞がかなり際どくてアダルティー。R指定でしたよ(#^.^#) でも、ドラッグが市民権を得た今の時代には、女装ネタはちょっと古いかも?

 加えて、どうして「It Might Be You」等の映画のサントラを使わなかったのかなぁ?40年を経て、ゴー、トッツィー、ゴー!のメロディーも思い出せるくらいで、名曲揃いだったと思う。映画のサントラをアレンジした方が良かったのに。あの曲が聴きたかったな。著作権の問題?

 主人公、マイケルの親友ジェフ(映画ではビル・マーレイでした)、そしてヒロイン、ジュリー役(ジェシカ・ラングがオスカーを受賞)がアフリカ系なのも今時。これは大層、ポリティカリーに正しくない感想なのですが、ヒロイン役の人が、ふくよかと言いますか、ぶっちゃけ、ハンプティーダンプティーみたいな体型で、タイトな衣装の時に気になってしまって… これも多様性の一貫なのかな?

 劇中劇は、ロミオが死んだ後、生き残っちゃったジュリエットと、その乳母(これがマイケル=ドロシー)のお話というブロードウェイ・ショー。ジュリーが、そのジュリエット役なのですが、初登場時は丸いジュリエットも笑い所かと、昨今では許されない間違いをしてしまったのでした。自分の感覚も古いと心痛した事態…|ω・`)

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死んでるロミオの隣でジュリエットを口説くロミオの兄(すぐ脱ぎたがる)

しかし、あと2回見るのか…


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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CAを経て、今はオハイオに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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