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醜い政治劇

 近頃、言い間違えの多いバイデン大統領、高齢を理由に次期4年間を本当に全うできるのかが不安がられる中、機密文書の取り扱いに関して調査を行っていた米司法省のロバート・ハー特別検察官が、機密文書を持ったままなのをすっかり忘れていたので、意図的に隠ぺいしたのではないから、刑事責任を問われないことになりました。誰かさんの場合とは全く違い、今まで、公職を離れた後もそのまんま機密文書が事務所等に置きっぱなしだったのは、過去の大統領にもあったことですが、意図的に自宅の浴室にまで機密文書を積み上げたのとは全く異なるので、予想内の結果です。

 問題は、ハー特別検査官は報告書の中で、「高齢と記憶力の悪さ」のため「意図的に文書を保持した」のではないから、という主張していることです。バイデン大統領は、「重要な日を思い出せない」、『記憶力の悪い老人』だと言っているのです。これは、特別検査官の権限を越えた、余計な一言。確かにバイデン大統領の年齢は、多くの有権者にとっての大きな懸案事で、トランプ側も、自分の年齢は棚束上げで、そこを強調して有権者に訴えています。ハー特別検査官の報告は、政治的なものであると批判されるのは当然かと。 

 大統領自身の年齢に対する懸念はあれど、そのリーダーシップの下で成し遂げられたことが、なぜか軽く見られがち、民主党側としてもアピールが足りないと私は思っています。2020年1月の発足以来、雇用は堅調、心配されたインフレもソフトランディングを果たし、経済は着実に成長を続けています。前政権で吹き荒れた#BLMと反対派の激しいデモ行動も落ち着きました。イスラエル問題に対するデモは続いていますが、かつてのような暴力的なデモとはなっておらず、デモでの死者も出ていません。

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やるじゃん

 イスラエルへの弱腰は、民主党・バイデン政権支持の私にも気になるところですが、更に言動の過激さを増していくトランプへは、何を持ってでも、この男とその支持者にアメリカという大国を任せてはならないという危機感を抱えています。バイデン政権期間に成立した銃規制をすべて廃止する、人工妊娠中絶は完全禁止、NATO加盟国が十分な軍事費を負担しなければロシアに「好きにするように促す」とまで明言しました。実際に、ウクライナやイスラエルへの支援とセットになった移民対策案への仁党提案は、トランプの介入によって否決されました。移民問題に関しても、大規模送還を公約としています。日本人として、あんたら全員移民のくせにって思っちゃいますが。

 移民問題に関しては、正直、なんでNYCとかLAに送り付けたまま、その場に留まらせるのかって、私は少し焦れったいのですが、ピッツバーグ等、製造業の盛んなエリアは慢性的な人手不足に悩んでいます。私も製造業の会社に勤めていますが、今どきのアメリカの若い人、壮年期の人は、工場勤務を嫌う傾向にある(嫌いだから避けられるってのが、既に恵まれてるんだけど!)そんな需要のある所で働いてもらうわけにはいかないのかなぁ?こういった移民の雇用に対して政府が就労ビザに掛かる費用を減らすとか、公的に安価な英語教育を提供するとか、何らかの支援策を講じてくれたらいいのに、って思うんですけど。

 また焦点がずれましたが、トランプに話を戻すと、その影響の大きさを考えていない軽口の数々。プーチンや金正恩、習近平を調子付かせて、世界の均衡を危うくさせ、それによって一体どれだけの犠牲者が出ることか… 表面には出さず、粛々と対策し、脅したり、なだめたりしつつ交渉を続けるのが外交でしょう。それを一切無視したスタンドプレーです。

 国内では、増え続ける移民によって将来的なマジョリティーの地位を失うことに焦燥感を募らせる白人層を煽って危機感を抱かせる。アメリカは弱くなった、庶民は貧しくなったと吹き込む。これって、今どきネットで話題の、失うものが何もないから「無敵」の人ってのんですか?同時に、米国第一主義という耳触りの良い言葉で 強い自分なら強いアメリカを取り戻せるという。本当は、自分の思い通りにならない不都合な社会になっても、まだまだ失うものは膨大なのにね。  

 結局、トランプはただの目立ちたがり屋の山師ですが、その尻馬に乗ってはしゃぐアメリカ人、アメリカの外にも国があり、唯我独尊を誤解して、自分たちの都合のいいようにだけできると思っているのでしょうか。やっぱ、教育の問題かなぁ…


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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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