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通訳的悪夢

 暗い出来事の多い日本に、いつも明るいニュースを提供してくれる大谷翔平選手、新天地ドジャーズに移籍して、結婚の発表もあり、ますます明るく、と思ってた矢先の水原一平通訳の賭博問題暴露…第一報時にはフェイクであってほしいと思いましたが、今や紛れもない事実だったようです。悲しい…

 水原通訳が解雇され、新しい通訳さんが就いた今、今更、後出しで水原氏の通訳能力を疑う声、新通訳さんと比較する記事を見かけると、一層、悲しくなります。水原氏の所業は許し難くとも、彼の職業能力まで批判するのはお門違いでは?通訳業だけではなく、様々な技能で普遍的なことでしょうが、私自身も通訳業ですので、特に反応してしまいました。わにさんって〇〇さんと比べて下手とか、わにさんの英語って私の英語の先生も何言ってるかわからないって言ってたとか、とんでもなく当て外れな意訳するとかって、SNS等で言われたら…って想像するだけで、夜うなされそう。

 私は水原氏の通訳を聞いたことがありませんが、一般論として、状況によって丁寧な意訳も含めた逐次が必要な場合と、ライブ感が大事な同時が求められる場合があります。TV等で水原さんの通訳が写るのは、同時が多いのではないでしょうか?そうなると、その場の雰囲気も踏まえつつ、気心の良く知れた人の気持ちを汲み取りながら、分かりやすく誤解のないように伝えるために意訳が入ることもあったかも知れません。

 また、日本と同様でアメリカ国内でも、地域によって訛があります。オハイオは比較的「標準」に近い発音と言われる(少なくともオハイオの人はそう言ってる)けど、河渡ってケンタッキーに行くと、いきなり南部訛。今は南部中の南部に住んでいますが、現場で通訳をする時は、世に言う「サザン・アクセント」が強い人もいて、正直、聞き取りに苦労する時もあります。ご近所のおばちゃんとか、もー、映画とかドラマみたいな訛で喋ってるわ。

 カリフォルニアはゆっくり喋るので、外国人にも聞き取り易いけど、なんとなくカジュアルに聞こえる人もいるでしょう。一方で、NYの人は語尾を引っつめた話し方をするし、早口です。全米ネットのニュースキャスターは、実はカナダ出身が多かったりするし、標準的なアメリカ英語の発音って??です。

 ところで、日本人の英語力は低いという声を聞きますが、それって本当?って、私はいつも思うのです。去年、今、勤め先に日本の工場から支援者が来ておられた際、日々、現場で通訳応していて、若い人の「コミュ力」に心底、感服しました。片言でもどんどん米人さんとコミュニケーションして、1ヶ月もすると、退社後に一緒に遊ぶ約束なんかしてた(@_@)

 日本人の場合、完璧を追求するあまりに、尻込みしてしまうとよく言われますが、彼らは発音や文法に拘らず、積極的に意思表示し、会話を成立させています。技術的な内容になると通訳が呼ばれますが、日常会話では、米人さん側も片言の日本語を混ぜてみたり、和気藹々でいい感じ。週末には自分たちだけでお買物行って目当ての物をゲットし、観光もして、美味しいもの食べてきた~と、教えてくれます。ずっと立ち仕事している彼らとは違って、ひねもすPCに向かって座ってるだけなのに、週末の朝寝坊が楽しみな私には、彼らの体力が眩しい~

 外国語を読む・書く・聴く・話す能力の中で、どれが必要なのかを見極めれば、どんな「英語力」が自分にとって必要なのかは自明でしょう。TOFLEやTOEICも、留学や会社の要求で必要な時に所定の点を取るためのもので、「テストで高得点を取るコツ」的なものもあるので、これを「英語力」と結びつけるのは違うと思います。学位や資格を取ろうとか、職業で必要な論文や専門書、契約書を読む・書く能力は、一般的に要求されません。普通に英語圏外で生活し、外国を訪問した時や、他の国からのお客さんへの接客時くらいしか英語を使う必要が無ければ、高度な専門用語を操るスキルはいらないでしょう。ってか、皆がそうなったら、私、商売上がったりやん。

 アメリカ小説の翻訳を読んでいると、アメリカでは誰もが知っている下らないことを理解していない、知らないから、微妙な和訳になっていることに気付くときがあります。日本の文学を英語に訳している場合は逆に、翻訳できるほどの日本語能力を有する人は限られ、そんな人は日本を熟知しているか、そもそも日本語を母国語としている人が訳しているからか、違和感を感じることはないのですが、英語は門戸の広い言葉で、別にアメリカ文化を知らなくても文芸翻訳は可能なせいもあるでしょう。

以下、賑やかしに全く関係のない、お花の写真

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分かりにくいですが、道端の桜と野良藤の競合

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これも桜かな?

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夏日を楽しみました

いきなり夏!
 金曜の朝、出勤時は白い息が見えたのに、帰宅時には20℃大半ばの陽気。土曜日も家を出た頃は肌寒かったけど、目当てのアート・フェアに着く頃には、もう夏でした。今日は、アトランタ郊外のサンディ・スプリングにアート・フェア、その後に同地域の公園でハイキング。すっかり日焼けしちゃったよ~

 家の中に体育館でもあるのかと思うような、個人宅にこんなに大きな家が本当に必要?と、思うようなお屋敷エリアなので、アートを飾る壁も沢山有りそう。何千ドルもするオリジナルの大きな作品も展示販売されており、見応えありました。実際、購入される作品もあるんだろうなー

 翌日曜日はイースター(復活祭)なので、ウサギの着ぐるみも歩いていました。イースターのシンボルはウサギと卵。卵は生命の復活とか再生で分かるけど、ウサギは何故なんだろう?イースターには、ウサギの着ぐるみと記念撮影が定番ですが、このウサギのデザインがたいてい可愛くない。もっと日本を見習うべき。ちょうど季節柄でもあり、彩色したイースターエッグを売っているウクライナ女性のテントで、ウクライナの伝統的なパターンの卵を2つ買いました。キリスト教徒じゃないんでイースターは祝わないけど、料金の一部がウクライナ支援に送られるというので寄付も兼ねて。

 イースターには毎年、ホワイトハウスの芝生が子供たちに開放され、卵転がしイベントがあります。過去数年は大統領が誰かに関わりなく、同じ着ぐるみみたい。うちの息子らが小さい頃、朝から並んだわ。帰りにはお土産に、大統領夫妻のサインが印刷された木の卵や絵本、ポスターなんかがもらえるの。私達がワシントンDCに住んでいたのは、クリントン政権時代なので、その時の卵が家のどこかにあるはず。見学ルート以外のホワイトハウスに入れる機会なんて、一般人には滅多にないから、親の方が盛り上がっちゃったりw

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昔、ホワイトハウスのイースターで撮った写真。これは上息子

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ジョージ&マーサ・ワシントン夫妻と記念撮影の若息子は寝てるw

 アートを見て歩き、フードトラックで美味しいクレープをランチに頂いた後は、Morgan Falls Overlook Parkへ。名前が「滝を見渡す公園」なのに、滝なんかなかったよ!立派な児童公園(さすがはハイソなエリアだ)、船遊びの出来る湖があり、木陰の遊歩道も。犬と一緒に1マイル弱のハイキングして帰ってきました。今日も楽しかったv 



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アメリカ司法が謎過ぎて

 もう3月も末だというのに、未だに寒い部です。寒いにも負けず花粉は大張り切りで、高速走ってて風が吹くと、両脇の杉から黄色い花粉がぼわ~っ!と飛んでるの。車もまっ黄色だし、犬の散歩で外を歩いたら黒いサンダルが黄色のトラ模様に。でも、本番は未だで、6月ごろがピークなんだって。なんと恐ろしい…

 所構わず飛んでる黄色い花粉もうざいけど、ニュース・サイトの画面の片隅に常駐してるオレンジの男は更にうざい。「うざい」を和英辞書で調べると色んな訳語が出てくるけれど、この場合は「pestiferous」とか「plaguey」を使いたい。ペスト(Pest)のごとく害獣で、Plagueのごとく蔓延する疫病だから… 

 ともあれ、ニューヨーク州高裁が下した、一族企業の不正で4.54億ドル(680億円)の保証金証書を25日までに提出するよう命じられた民事訴訟判決。不動産等の資産差し押さえか、ジュリアーニ同様、破産申告をして逃れるか。でも、成功したビジネスマンが売りのトランプは破産申告はマズイ…というので、ついに崖っぷち。でも、そーせ、何か謎の力が働いて、どうにかなるんじゃないのー、なんて思ってたんだけど、本当に保証金は1.75億ドル(264億円)に減額され、納付期限も10日間延長に。なんでそうなるの?と、色々ネットで検索してみたけど、単に「減額された、納期が延期された」ってだけで、ワケわからん!

 とりあえずは元の3分の1以下になった保証金さえ納付すれば、執行は最短でも9月まで停止されるので、差押えの危機はまずは避けられましたが、これって罰金というより、不正や詐欺で得た金額を返すようなものだと思うんだけど、こうも簡単に金額が下がるのか、全く謎。一般人な私でも、駐車違反の罰金、払えませんって言ったら金額が下がるのかしら??

 一方で同州地裁は、ポルノ女優との不倫の口止め料不正処理の初公判は来月15日と決定しました。今度こそ、もう延期はいないって言ってるけど本当かなぁ?議会襲撃の責任追及の方は未だに日程が決まっていない。トランプ・サイドは民主党の陰謀だー!魔女狩りだー!って騒いでるけど、どうしてこう、明らかにクロなのに未だ大統領候補で、罪を償いことも脱税や詐欺で稼いだ資産を手放さずにいられるのか、不思議でなりませんよ。

 ちなみに、ニューヨーク州でのトランプ裁判は、連邦地裁のコラムニストのジーン・キャロルさんがトランプに性的虐待を受けたと訴えたことに対し、「嘘だ、彼女と会ったこともない」、「だいたい彼女は私の好みじゃない」と中傷して500万ドルの賠償金支払いを命じられましたが、全く学習能力が無いのか、更に「狂ってる」等の中傷を止めず、また名誉棄損で、8330万ドルの賠償金を支払うよう命じられた件もあります。

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グッドジョブ!ですわ。一銭たりとも取りこぼさず、すっからかんにしてしまいましょう!

 ところで、信者の皆さんは、トランプのSNS運営会社が合併を終えて巨額を得たから大丈夫、さすがに運が強いとかって行ってるけど、今後6カ月間は株を売却できないので、上記の支払いには間に合いません。それに、今はブームに乗って高騰しているけど6か月後にはすっかり冷えて株価も下がってるでしょう。今から6か月後といえば、大統領本選目前、どうなっていることやら…



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ジョージア州でお花見!

 ジョージアの中央部、かつての州都、メイコンにお花見に行きました!市内にはなんと、3万5千本のソメイヨシノがある、自称「世界の桜花の首都」だそうですが、市内に世界のどの都市よりも多くのソメイヨシノがあるそうで、確かに一家に一本桜の木的に桜が沢山でした。今日はお天気もいいし、桜祭りは先々週から始まっているので、もう散ってるかなと思いつつも、市のウェブカムではまだまだ咲いてそうなので行ってみました。

 この街には初めて来ましたが、ここもまた、かつての産業都市で、産業遺産が残っています。ウィキペディアで、この街のことを調べると、「メイコン市は女性の殺人者アンジェット・ライルズの出身地として有名であり、また斧の殺人者とされるトマス・ウールフォークもここの出身である」とあって、どひゃー!なった。わざわざ主張するようなことか!

 桜を見るついでに(?)、地図にあった古い鉄道ターミナルと石炭を貨物列車に投入するサイロの遺物を見に行きました…って、正直、よく見付けたなって自分でも思うんだけど、なんか古そうな建物ある、なんか遺跡っぽいものある、なんか遠くに変なもの見える、で、芋蔓式に発見。鉄道産業遺産地区では、古い倉庫跡が一部コンドに改造されていましたが、殆どは棄てられてる感じのままでした。味があるので、写真撮りまくった。

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1965年までは使われていたそうで、今は保存のための動きがあるとか

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お隣の会社の建物の開いたドアの中。何だろう??上の施設と関係あるのかな?
帰宅後調べたら、お隣は清掃用品の会社でしたから、直接関係はなさそうですが??

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メイコンの鉄道産業遺産はアメリカ合衆国の指定する歴史登録財ですが

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何のサインもなく、これがそうなのかどうかは不明

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左の小山に登ったら(直ぐ登りたがる…)、上の写真にある「何か」が見えたので行ってみた次第

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こちらは古い倉庫軍の一部

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廃墟っぽい(ゴメンナサイ)けど、事務所はこちらってことは未だにここに会社があるのかなぁ?

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あはは~、古いポンプにテスラだってwww、と、思ったらマジで充電器だった

 面白いものを見て満足し(ムッフー)、桜並木のある街の中心部に移動。嬉しい驚きは、満開だった!☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
 しかも、行く前は知らなかったんだけど、メインストリートでは桜祭りとはまた別に、アート&クラフト・フェアが開催中でした。桜祭りは犬と一緒に入れませんが、こちらは路上のフェアなので、犬連れでもOK。もー、食べ歩きに飲み歩き。美味しくて、衝動買いして、ま~た散在するwww

  さらに嬉しいことに、以前、引越してきて直ぐに隣町であったアート・フェアで出会った、日本人アーティストの方のテントが出ていました。あの時は、家の中が未だトンデモ状態で、とても絵を飾って…なんて状況ではなかったのですが、以来、ずーっと気になっていたのです。今回は小さな印刷作品を二点、購入させていただきました。いつかは部屋が明るくなりそうな大きな作品を、とも思いますが、今は、出会う度に小さいコピーを一個づつ集めるのもいいかしら… 持ち帰ってきて、ニヤニヤしながら眺めていますが、アレも良かったな、今度はあの絵を連れて帰りたいかな…でも、いつかはオリジナル!などと、妄想は止まず。

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満開~!嬉し~!楽し~!!ピントはどこ?な写真一杯撮っちゃった

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人出は多いけど、普通に歩ける程度で良い塩梅

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うっとりでした

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さすが南部、オハイオとは食物の屋台も違う。これはルイジアナ直送のザリガニです。
食べられる部分は少ないけど、私はしゃぶりつくした果てに出汁も取る。
これが美味しく頂けるんだから、私って昆虫食も普通に行けると思う…

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付き合わされた犬、疲れた…



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州立大学のアート・フェスティバルに行ってみました

 ま~た、どんより空の土曜日ですが、今日はジョージアの州立大学の芸術学部主催のフェスティバルに行ってみました。学部の生徒さんたちの作品が色々と見られたり、作品が買える他にも、自分で色々とアートに挑戦することもできて楽しかった!私も、ガタガタの縫い目のフクロウのぬいぐるみを作ってみたり、アクリル絵の具で謎の抽象画(??)を描いてみたり、レジンでキラキラのキーホルダーを作ってみたり。しかも、ワタクシの大好きな「全部、無料!」でした。でも、学生さんの支援だから~、と、お財布の紐も緩んじゃって、陶芸作品のボウルやらカードやら買い込んだ。カードや絵葉書は買い易くて、つい集めちゃいます。

 展示作品を見ても、ポップなイラストやデザインが、この学校ではメインみたい。もちろん、油絵や彫刻もするのでしょうが、実際に職業に結びつくはガチ芸術!ではなくて、商業的なイラストの方でしょうし、今の若い人って、そちらの方に興味がある人が多いかもと思いました。学生さんの作品マーケットも、アニメっぽいイラストが多かったです。

 なーんか折角来たのに、楽しすぎて写真撮るの忘れてたわ。フクロウのぬいぐるみは、速攻で猫に蹂躙されました。シンシナティに住んでいた時のように、お手軽に街を出歩けないので、こういった地元のイベントが楽しみです…とはいえ、会場は車で1時間先だったけど。ほーんと、田舎詰まんないー(ぶー)。近隣(といっても小一時間先だけど)に大都市アトランタがあって、そこに何でもあるし、その郊外も充実してるから、かえって、私が住んでいるような郊外と呼べる圏内から外れた街だと、何もないって気がする。

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学生さん作実物大ドードー鳥。素材はなんとスーパーのナイロン袋!

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夕方には晴れました

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春ですね

 ジョージアに引越してきてからは、美術館にも頻繁に行かないし、コンサートも、バレエもブロードウェイ・ショーも全く縁が無くなってしまいました。アトランタまで行けば、大きな劇場もあるし、色々なショーやコンサートをしていますし、会員になっている美術館でも毎月、決まった金曜の夜のジャズ・コンサートをしていますが、チケットは高いし、遠いし、夜には運転したくないので、躊躇してしまいます。

 ジョージアは20世紀半ばは公民運動、19世紀から20世紀初頭の産業、そして南北政争の激戦地と、歴史が豊かなので、色々と知りたいのですが、図書館はびっくりするほど蔵書が少ない!まぁ、今どきはネットでいくらでも情報が手に入るんだけど、古い人間なので、本で読みたいなぁって思うのね。

 地元の図書館だけではなく、ジョージア州西部の図書館ネットワークから借りられるのですが、映画もアトランタを舞台にした「ドライビング・ミス・デイジー」は借りられたんだけど、「フライド・グリーントマト」(←舞台になった街を訪れた時の記事はこちら)、サバンナの「真夜中のサバンナ」は置いてないので、どちらもアマゾンで観たんだけど、「真夜中のサバンナ」は、ケビン・スペイシーが出てるからかと思ったけの。でも、「フライド…」もないのはもしや…この二作はLGBTQ作品だから??だったらドン引きだわ…


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関心領域 2

 アカデミー賞授賞式での出来事が、これほどに尾を引くのって、ウィル・スミスの司会者ビンタ事件以来でしょうか?日本では、助演男優賞を受賞したロバート・ダウニーJr.と主演女優賞のエマ・ストーンの、アジア系前年度受賞者無視の方が話題ですが、アメリカでは、殆ど取り上げられていません。それよりも、国際長編映画賞を受賞した「関心領域」のジョナサン・グレイザー監督のスピーチが、一週間以上を経た今も物議の元です。

 ハリウッド・エンターテイメント界のユダヤ系450人が署名した、このスピーチに反する書状が公開されました。曰く、「ガザにおける市民の死は悲劇的ではあるが、イスラエルの標的はハマスであり。一般市民ではない。ハマスが人質を解放し、降伏すれば、直ちに戦争は終結する、これは、10月7日のハマスの襲撃以来変わらぬ真実である」んだって。ガザでは、直接的な爆撃等による死傷者に加え、救援物資の配給が止まったことによる飢餓や疫病の蔓延での死者も増える一方なのですが、これでも一般市民を標的にしてないと言えるの?

「数千年の歴史を持ち、国連によって国家として承認されている祖国を守る土着のユダヤ民族を表現するのに、『占領』などという言葉を使うことは、歴史を歪めることになる。」なんたる傲慢さ!元々、自分たちの土地だから「占領」じゃないって、他の何処の国が数千年前に住んでたから、ここ俺の土地な、なんて主張してますか?日本くらい、同一民族でずーっと同じ島に住んでから言えって思う。国連云々っていうんだったら、ちょっとは国連の言うこときいたら?

 この公開状はまた、授賞式に数名のスターが停戦を求める意思表示である赤いピンバッジをつけていたことや、スピーチに拍手をした人がいたことも、「ユダヤ人がどう感じるかか無視してる」し、自分たちは「傷つき、苦しんだ」とも。

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Artists4Ceasefireの赤いピン

 ホロコースト生存者基金もまた、「ハマスの、無実のイスラエル人に対するする狂気の残虐さと、ハマスの継続的な蛮行に直面したイスラエルの困難だが必要な自衛を同一視するのを聞いて、私は苦悶の思いで見ていた」と非難しています。書いたのは、94歳のホロコースト生存者で、基金のアメリカ支部会長、 David Schaecter氏。グレイザー監督の「コメントは事実無根であり、道徳的に弁解の余地なし」とも。道徳的に弁解の余地がないのは、今のイスラエルの行動の方であると私は思うし、「ホロコースト」という葵の御紋を突き付ければ、世界中がごめんなさいって跪くと思ってるの?

以上、公開状の翻訳は私、報道原文はこちらから。

 ま、でも、このような騒ぎになったことで、ガザやホロコーストに対する「関心領域」は広がったかもね。


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アラバマ遠征!

 唐突にお隣、アラバマの州都、バーミングハム(バ-ミンガム、バーミンハムとも)へ行きました。公民運動やアメリカ19世紀から20世紀初期の産業における歴史的に重要な都市です。以前、ここの植物園の桜が見事だと教えて頂いたのですが、当日朝に「咲いてるみたいよ」とのお知らせがあり、急遽、今から行ってくる!と。

 アラバマ州に足(車輪)を踏み入れるのは、引越し後、1か月ほど経って気の緩んだ頃、うっかり勤め先への高速出口を通り過ぎて以来、半年ぶり2度目(ヲイヲイ)。遅刻して会社行ったら、日本人は皆、一度はやるよ、ってwww うっかり州を跨いじゃうと、時間帯が変わるので、急に一時間巻戻しです。会社も近いし、収税もジョージアより安いのでアラバマ州側に住むのもありかと思ったこともあるのですが、この時差に加え、日曜朝のせだったからかラジオがキリスト教系の内容ばっかりで、私には無理だと確信しました。

 アトランタの植物園は駐車場も高いし、入園料も22ドルもする( ノД`)ので、そうそう気軽にはいけません。まぁ、一度は行ってみなとは思いますが、花盛り絶好調を確認してからでなきゃ行けないわぁ。一方、バーミングハムの植物園は無料、駐車場も無料。植物園周辺は瀟洒な邸宅の立ち並ぶ高級住宅地!これ、本当に個人のお家ですか?って思うような広大なお屋敷が、手入れの行き届いた広いお庭の奥に見えます。どんな人が住んでいるのかしら… バーミングハムは統計によると全米最悪の犯罪都市であり、貧困率も高いのですが、格差もすごいようです。

 桜は満開まであと少しって感じでしたが、今週火曜日からまた気温が氷点下に下がるので花冷えでしおれてしまうかもしれない。来られて良かった。教えてくださって本当にありがとう!!空がどんより暗かったので、あまり綺麗に撮れなかったけど、以下写真

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日本庭園の赤い鳥居は、ここのシンボルの一つでもあるそう

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小さな滝もあります

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茶室、小さな枯山水、能舞台もありました

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竹林。灯篭には「日立市、昭和60年」とありました。姉妹都市かな?

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お庭は池を中心にした回遊式

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桜(写真、下手すぎ~)

 植物園入り口横のお店も素敵と教えていただいていたので、こちらも要チェック。センスいい~!可愛いものが一杯!!色んな香りのハンドクリームや石鹸は放送もお洒落で、日本へのお土産にいいかも。

 満足して植物園を後にしましたが、折角ここまで来たのだから、街を少し探索してみたい。植物園のお隣は動物園ですが、動物園はもっと時間のある時にゆっくり見たいかな、というわけで、美術館に行ってみました。こちらも駐車場無料、特別展以外は無料。太っ腹だねぇ。子供向けのアクティビティーが充実しており、特別展はディズニー映画の衣装の展示でした(こちらは有料)

 で、まずはアジア美術の部屋に入ってみて、わたしゃブッ飛びましたわい。なに、この充実したコレクション!!!これは「ついでに」来てみるようなレベルじゃなかったですよ。また、今度ゆっくり来よ!

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最初の展示室、入ってすぐにこれですよ!

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キャベツと猫だって

 ウェッジウッドのコレクションは、何室も使って様々なスタイルが展示されており、欧米は中世の宗教から印象派(しれっとモネあった)、モダンアートを網羅、アフリカ、ネイティブ・アメリカン、中南米のアートも展示され、屋外には彫刻庭園も。バランスの良い美術館だと思いました。ギフトショップも充実しており、私はセールでラスト・ワン賞(最後の売れ残りとも)、この美術館のハードカバーの作品案内を5ドルでゲットして嬉しかった。

 植物園は、また夏の花が咲いた頃に来たいし、美術館もじっくり見たい、それに日曜日で閉まっていた公民運動関連の施設や、産業歴史の遺蹟も見に行きたい。また直ぐに、西に向かって走っていきそうな私ですv


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やっと春らしく?

 朝は昨夜からの雨でぐずついたお天気でしたが、午後から晴れました。本当は、アトランタの南、100本以上の吉野桜があるメイコンに行こうと週末のお天気を気にしていたのですが、雨は降らなかったけど、ライブカムを見るにお花殆ど咲いてない、しかも今週末は桜祭りなので桜のある公園は有料だし、犬も一緒に行けません。アトランタ市の条例では、イベントはペット禁止なのですが、ジョージア州は全体的に同じ方針みたい。思い返せば、オハイオ州って随分とペット・フレンドリーだったんだなぁ… 犬関連のイベントも多かったしね

 でもせっかく晴れたんだし、どっか行きたいから、家から一番近い州立公園、Sweetwater Creek State Parkに行きました。なんか、毎月行ってるな。予定より少し遅れたて、ずっと工事中だった紡錘工場の廃墟への遊歩道が先月からオープンしています。来月には、廃墟内に入るガイドツアーが予定されているので、あたしゃ今から鼻息荒いですよ(フンッ!)

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当然、付き合わされる犬

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来月のツアーでは、この柵の中に入れるよ

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映画、「ハンガーゲーム」の撮影にも使われました

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3階建ての工場は、当時アトランタ周辺で最も高い建物でした

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渓流の流れを利用して大きな水車を回していました

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工場を中心に街が形成されていましたが、今はこの廃墟を残すのみ

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今日は岩登りや渓流渡りはしないで済んだね

おまけ
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コスプレで撮影してる人がいたので、私も撮らせてもらった。雰囲気あるねー



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関心領域 

冷酷な収容所所長は、家に帰れば良き父、良き夫である家庭人だった。

 この映画の主人公である、アウシュビッツ所長のルドルフ・ヘスもまた、そんな人物でした。今年のアカデミー賞で国際長編映画賞&音響賞の二冠に輝いた「関心領域」、受賞スピーチでの、ジョナサン・グレイザー監督のガザに対する発言が話題になりました。

 日本語字幕付きで見たのですが、本はドイツ語なので、英語の字幕も同時に入っています。英語字幕にはない補助的な解説が日本語字幕には追加されているので、日本語字幕で見てよかったです。補足説明無しだと意味不明な場面が多かったと思う。開始直後に延々と黒画面が続いて面食らいますが、日本語字幕では、ここで説明が入ります。欧米では誰もが知っているという前提なのでしょうか?

 『雰囲気映画』で、最初の黒画面だけではなく、花のアップがあったり、暗視スコープを使ったシーンがあったりで、没入感を感を高める助けになっています。正直、この暗視ソープを使った、夜の闇に紛れて州要所の囚人たちの為にリンゴや砂糖を隠す使用人のシーンは、実在のモデルがいたそうで、印象的なシーンですが、これも唐突に挿入され、その顛末も語られないので、いまいち意味が分からない。

 むしろ、描写されていない場面こそが、この映画の重要部ですから、そういった「雰囲気」シーンや、音がとても効果的。アカデミー賞でも、音響賞で認められたのは当然の結果かと思います。やや色褪せたようなパステルの画面は明るいのに、牧歌的とすら思える光景の背後には響き渡る銃声、犬の吠え声、止まることない機械音、定期的に通り過ぎる蒸気機関車、そして叫び声。この映画の感想や評論で、「ホラー以上にホラー」という表現を使っている人が多いのですが、本当にその通り。

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楽しいファミリーパーティー、壁の向こうはアウシュビッツ強制収容所

 壁の向こうの煙突からは黒い煙が上がり、奥さんのヘドヴィクの母親はヘス家を訪ねて、立派な家やヘドヴィクが丹精を込めた庭や家庭菜園、豪華な料理に「あなたはよくやっている、ここは素晴らしい」と言いながらも、壁の向こうからの物音や、煙突からの黒い煙に怯え、直ぐに出ていってしまいます。娘との会話の中で、かつて知り合いだったユダヤ人のことを話していましたが、彼女には、ユダヤ人に顔があった。それが耐えられなかった理由ではないかと思いました。

 一方で、ユダヤ人から没収した毛皮のコートやダイヤをフリマよろしく選んで、自分のものとするヘドヴィックはじめ、ナチス隊員の妻たちにとって、つい隣で身ぐるみ剥がされ、強制労働の末にガス室に送られるユダヤ人は、ただのマス(mass)でしかない。だから、毛皮のコートのポケットから使いかけの口紅が出てきても、その匂いが元の所有者の確固たる存在を主張しても、何も感じないでいられる。

 ガザでパレスティナ人の大量無差別虐殺を平然と続けるイスラエルには、ユダヤ教の根本にある選民意識、「私たちは神に選ばれた民族である」故に、その他は「劣っている」ので、ハマスも一般民も、兵士も子供も女性も十把一絡げとしか見ていない、ただのマスというアンチテーゼにはなってはいまいか?(ラスコーリニコフかいっ!?)

 この妻のヘドウィグを演じたのザンドラ・ヒュラーさんは、「落下の解剖学」で、夫殺害の嫌疑をかけられる人気女流作家を演じていました。私は「落下」を先に見ていましたが、同じ女優さんが出てるとは知らず、奥さん出てきたとき、顔見てヒエッ!なった。「落下」の方の印象が強かったですから。「落下」のわんこも受賞式に参加してて可愛かったけど、「関心領域」方のわんこも、さりげにいい味出してたと思うわ。

 アウシュビッツで成果を上げたヘスが昇進し、ベルリン郊外に栄転になりますが、ヘドウィックはここを離れたくない、子供たちを育てるには良い環境だし、3年間丹精込めてきた庭や家に居続けたいと、自分の母親は早々に逃げ出した家に残ります。隣で何が起きているかを無視し、音や煙に慣れてしまえば、「素敵な我家」なのです。幼い次男は、隣の音を打ち消そうかとするように太鼓を打ち鳴らし、いらいらと窓を閉める。次女は夢遊病になる。そして単身赴任のお父さん、悲しい。愛馬に「俺もさみしいよ」と訴えながらも、妻の希望に従う優しく感情豊かな人物。そんな彼も、性欲処理はユダヤ人の娘。相手を「人間」とか「個人」ではなく、軍から支給されるモノの一つとしか見ていないからでしょうか。

 パーティーで豪勢な広間にひしめくナチス幹部を見下ろしながら、ヘスはより効率的に大量の収容者を始末する方法を思いつきます。途中、えづきながら暗い廊下へ消えていくヘスの姿に、現在の博物館となったアウシュビッツを清掃する作業者のシーンが割り込みます。ヘスはなぜ、吐き気を感じていたのでしょうか?同胞達を死刑囚に見立てて案を思いついた自分への嫌悪感?唐突に自分が大量殺人を行っていることに気付いた?私にはわかりません。

 これを、闇に消えたつもりでも、事実と罪からは逃れられないぞという意味だと解釈した評論も読みましたが、私はそうは解釈しないな。彼は国の、上官の命令に従って、忠実に任務を果たしてきた。でも、それはヒューマニティーに対する罪だった。でも、個人に何ができたのか?ナチスは負けたから罪に問われたけど、日本に原爆を落としたアメリカ軍は、その罪を裁かれることもなく、未だ正当性を主張しています。ちょうど、日本でも「オッペハイマー」の公開が控えています。私は、日本での皆さんの感想をとても楽しみにしています。国の指示に従って大量殺戮兵器を作り出した科学者と、ヘス達、処刑されたナチス交換の違いは何?

 正直、夜の闇に紛れて州要所の囚人たちの為にリンゴや砂糖を隠す使用人には実在のモデルがいたそうです。暗視スコープを使った印象的なシーンですが、これも唐突に挿入され、その顛末も語られないので、いまいち解釈できない。

 ヘスは戦後、絞首刑となりますが、残された家族はどうなったのか、とても気になります。そこはネットのありがたさ、次女の一人、インゲ‐ブリギット・へスさんの2015年の記事、父はアウシュヴィッツ強制収容所の所長でした それでも父を愛している!独女性衝撃の告白を見つけました。酷いタイトルだけど、これを読むと、ヘス一家は当然ながら、戦後は生活に困窮し、子供たち、そしてその子供たちも苦労しました。この記事内でインタビューを受けたイエンゲ=ブリギッドさんは戦後アメリカに渡り、その恵まれた容貌を活かしてモデルもしていたそう。高身長で金髪碧眼、これぞヒトラーが理想化したアーリア人の特徴です。そしてあまりゾッとしない事実は、世界の美しさの基準は未だ、「すらりと高身長の金髪碧眼」の人々。「バービーの主人公、「典型的なバービー」も、ブロンドにブルーアイズの美人ですね。


 エンドロールの音楽(?)が始まった途端、それまで膝の上に座っていた猫が飛び降りて部屋の外に退散してしまいました。ご私も最後まで聞き続けるだけの根性はなく、直ぐにタブを閉じてしまった… 直接には何もないけど、見終わってからが長くを尾を引く作品でした。


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私のZone of Interest(関心領域)

 今年のアカデミー賞授賞式は久しぶりにリアルタイムで見ました。ここ数年は関心が無くて、翌朝に結果を確認するだけでしたが、今年は、「ゴジラ マイナス・ワン」の視聴覚賞受賞への期待が高まる(取って欲しかった)に加え、見た映画が多くノミネートされていたので。それに、最初に自分的にとても面白かった「アメリカン・フィクション」(私の感想はこちら。ネタバレ注意)が、脚本賞を取って悦に入ったので、最後まで見ちゃった。夏時間が始まって、月曜日には体感時間的に一時間早く起きて会社行かなきゃなんないのに。太陽光節約時間っての、本当に嫌い~!!

 「オッペンハイマー」の席捲は、あー、はいはい、そうでしょうね、と、私的には各党大統領候補者並みに全米で予見されてたと思ったのですが、マーティン・スコセッシ監督の「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」は総スカンくらったね。「哀れなるものたち」も楽しめたし、エマ・ストーンは、スパイダーマン・シリーズのグウェン・ステイシー役以来、ずっと好きなんだけど、女優賞は、リリー・グラッドストーンさんがとても素晴らしかったので意外。ここんとこ、アカデミー賞って「多様性」で大騒ぎしてたのに。

 国際長編映画賞の「パーフェクト・デイズ」も素敵な作品でしたが、ハリウッド的には弱いかなと思っていたら、前評判の高かった「関心領域」が、音響賞とともに受賞。関心はあれど、あらすじ読んだだけで尾を引きそうな映画なので、ストリーミングで見られることは知ってたけど見てなかった。でも、物議を醸し出した受賞スピーチでの、ジョナサン・グレイザー監督のガザに対する発言で、矢張り見なあかんわ、と、思った。以下、BBC記事より、そのスピーチの抜粋:

「私たちの選択はすべて、現在の私たちを映し出し、私たちと向き合うためのものだった。昔の人たちが当時何をしたか見てくれというのではなく、今の自分たちが今何をするか、見るよう求めるものだ」

「私たちの映画は、人間性の喪失が最悪の場合にどんな事態を招くかを示している。それは私たちの過去と現在のすべてを形作っている」

ユダヤ系のグレイザー監督はまた、「私たちは今、あまりに多くの罪なき人を巻き込む紛争に至った占領によって、ユダヤ人としての自分の存在とホロコーストが乗っ取られてしまった、そのことに異議を唱える者として、ここに立っている」(ここを更に明確に「」と訳している記事もあります)

「10月7日のイスラエルにおける犠牲者だろうと、今もガザで続く攻撃の犠牲者だろうと、人間性を奪い去る行為によって犠牲者が出ている。私たちはどう抵抗すればいいのか」

パレスチナ自治区ヨルダン川西岸と東エルサレムのパレスチナ人は、1967年からイスラエルの占領下で暮らしている。

以前、自分の映画は「人間の能力の暗部をのぞき込む」もので、現在の問題にも関係するものだとBBCに話していた。

「この映画の中で描いたのは、私たちが人間として、お互いに何をするかだと思う」、「私たちは他人を自分たちより劣った存在、自分たちとは違う存在だと見ている。それがどういうわけか、次第に残虐行為へとつながっていく」と、監督は語っていた。

 この発言に、イスラエル政府やアメリカ国内のユダヤ系コミュニティー(他の国のことは判らないです)は、大きく反発しています。人気ラビ(ユダヤ教宗教的指導者)、シュムリー・ボティーチは、『ホロコーストを悪用」し、「彼がハリウッドの栄光を見出した6万人の犠牲者の記憶」を矮小化した』と非難、ニューズウィーク誌のオピニオン編集者であるバティア・ウンガー・サルゴンも「X」でうがったツイートをして批判、イスラエル政府のイラナ・スタイン報道官は、「私たちがホロコーストを悪用していると考えるのは卑劣なこと」とコメントしました。いやー、当に『関心療育』が広がってますね。

 この「関心領域」というタイトル、壁の向こうの出来事に関心がないことの恐ろしさを示唆し、あなた達はガザやウクライナで起きていることに関心を持たない、即ち、目を向けないこと、次いでは行動を起こさないことは虐殺に加担すること同様であるという解釈が多いようです。意義はありませんし、日本の広告もその方面で宣伝していますが、私がより強く感じたのは、加害者であるナチス高官もまた、時代とシステムの被害者ではなかったか、生まれる場所と時代が違えば、働き者で家族思いの有能な人物だったかもしれない。戦の英雄、時代が違えばサイコパスな殺人者ってのと逆?

 「社畜」と、いいますが、現代の『社畜」と、この映画の主人公である、アウシュビッツ強制収容所所長、ルドルフ・ヘスの違いはどこ?私の「関心」は、そちらへの深堀りのほうかもです。



映画、「関心領域」の感想へと続きます。


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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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