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Wartime Presidents Never Lose

トランプの大統領就任以来、極論かもと思いつつも恐れていたことが、ただの杞憂に終わらない可能性が出てきました。

 形振り構わず、何がなんでも二期目を続けたいトランプが、戦争を始めるかもしれないという恐れです。ジョージ W. ブッシュも、弟が知事を務めるフロリダ州での開票疑惑を経て、一般投票では敗北したが選挙人投票で勝利して大統領に就任し、結局は見つからなかった、無差別大量殺人兵器の存在を理由にイラク戦争を始めて二期目も当選しました。戦時大統領は負けない、というジンクス(伝統?)の通りだったのです。

 イラクのバグダット国際空港で、大統領の命によるアメリカ軍の爆撃を受け、イラン革命防衛隊(IRGC)「コッズ部隊」のガセム・ソレイマニ(Qasem Soleimani)司令官が殺害されました。今朝のラジオのニュースでは、おそらくドローンを使った攻撃で、乗車した車列が狙い撃ちにされ、火の玉になった、と。この、ソレイマニ司令官は、イランでは誰もが知る国民的英雄なのでそうで、イランの国民感情を煽って、相手から火ぶたを切らせようという魂胆もあるのでしょうか?米国務省は3日、在イラクの米国民に対して、イラクを直ちに出国するようツイートしており、なんか、もう、やる気満々と言いますか…

 今回の攻撃は、昨年12月27日のイスラム教シーア派武装組織による、イラク北部のアメリカ軍基地攻撃で、アメリカ人1名が死亡したことに対する報復とされていますが、日本籍タンカー爆撃、サウジアラビアでの石油施設攻撃等々、(アメリカの自作自演の可能性も含め)明確な証拠も示さないままに、大統領の命令一つで議会への通告もなしに、武力を行使したものです。背後には、同司令官が指揮した多くの作戦で、多くのアメリカ人の人命が失われてきたという経歴もありますが、先ずは最初に、国内の無差別大量銃撃事件の頻発をどうにかしたらどうやねん?

 今年11月に行われる、次期大統領選挙は、「トランプか否か」の一点だけが争点です。民主党候補選びはいまだ混戦中で、高齢のサンダースとバイデンが競り合ってはいますが、来月から予備選挙が始まるというのに、この後に至っても、どこかからオバマのようなスーパースターが突如現れないものかという、期待が捨てきれない民主党支持者…というよりも、反トランプ派の溜息が聞こえてきます。ヒスパニック系のコステロは脱落、最有力の一人と目されていたエリザベス・ウォーレンは凋落、今日現在で未だ、14人の候補者がいますが、この3人以外が選ばれる可能性は、それこそ、突如超新星が現れるのを待つのと同じレベルではないでしょうか?

 そこへ、このイラン司令官の殺害。いつまでも維持できるはずもない好景気を、戦争特需で持ち上げ続けることもできるだろうし、人命なんて何とも思っていないトランプにとっては、戦争も都合の良い道具かも。私の近辺では、今回の騒ぎで弾劾がどっかに押しやられた、トランプの時期当選は安泰なんて喜んでいる人すらいます。アメリカ人は、どうなってしまったのでしょうか?世界は、どこへ行くのでしょうか...

Annotation 2020-01-04 100046
自分が正にそれをやろうとしている因果のブーメラン




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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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