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アメリカの古狐 v. ロシアの強面

 ロシアはウクライナを脅す、インフレは続く、サプライチェーン問題も解決せず、オミクロン株の動きが怪しい。デルタ株は未だに猛威を振るい、でもアメリカ人の半数は未だワクチンを信じず、高校ではまた無差別銃撃で、中国はオリンピック外交しないってんで怒ってるし、最高裁は50年物の中絶の権利法をひっくり返そうとしているし、債務上限を引き上げねば不払いになるし、民主サミットも来るし...バイデンさんも大変だねぇ...と、思う師走。

 今日はバイデンさんがロシアのプーチン大統領と、電話で二時間もお話したそうです。この間は中国の習主席ともオンライン会談だったし、時代はオンライン会議。話題は、俺っちもNATOに入るぜ、と、はしゃぐウクライナに、ロシアが軍隊を国境に集めて牽制、アメリカが、それはアカンやろ!と、ものいをつけたこと。ちなみにNATO参加を求めるウクライナに対し、NATO側は何も返事してないし、ウクライナがNATO参加できる可能性はほぼ無い。そんなのプーチンは百も承知で、力を見せつけているのは、ウクライナに向けてというより、世界に向けてのポーズでしょうか。

 バイデンさんは、ただでさえ移民問題やらコロナやらでヨーロッパはぐちゃぐちゃなのに、さらに不安定化させるんだったら、ロシアに対して、「大規模で強力な経済的対抗措置」を講じると、脅しをかけ考えを伝達しましたが、この会談を前に、仏独英伊の各首脳とは電話会談で根回し済み。バイデン+プーチン会談は、今後も各々の外交・安保チームによる協議継続で閉められましたが、他にも、核軍備管理に関する戦略的安定対話や、ロシア人ハッカーのサイバー攻撃、イランなどの地域情勢についても協議したそうです。話を聞いてくれる相手だといいんだけどねぇ...

 先に、中国に対しても、台湾有事にはアメリカも介入すると警告しており、また、人権問題によって来年2月のぺキノロンピックへの外交的参加ボイコットを表明。前政権が口だけだったので、特に違いが際立つのかもしれないけど、なかなか頼もしいと私は思っています。好々爺っぽくニコニコしてますが、半世紀以上をアメリカの政界で生き残り、魑魅魍魎をかき分けて頂点まで上り詰めた古狐です。御し易いトランプから一転、プーチンさんとしても手強い相手のはず。


で、なんでウチがウクライナに攻め込もうとしてるとかって思うワケ?

 強力なリーダーシップを国民にアピールしたいプーチン(または中国共産党)、経済制裁や武力行使も厭わないとするバイデン政権、牽制のし合で終わって実力行使には至らないことを祈るばかりですが、今のアフガニスタンの状況を見ても、経済制裁の被害は一般市民にのしかかります。政治家たちの思惑で、国民が罰せられる。その国々の意思決定者は、国民が選んだ代表者じゃない。ああ、もう本当に、困った世界だ...
 

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アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CAを経て、今はオハイオに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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