fc2ブログ
HOME   »  時事  »  トランプの刺客達が民主党に勝利をもたらす(??)

トランプの刺客達が民主党に勝利をもたらす(??)

ワイオミング州の下院議員共和党予備選挙で、党内の反トランプ筆頭、現職のリズ・チェイニー氏が、トランプが支援するヘイグマン候補に大差敗れました。チェイニー氏はその名の示す通り、ジョージW. ブッシュ下の副大統領、ディック・チェイニー氏の娘で、その大票田を引き継ぎましたが、そもそも父チェイニー氏は保守派の超大御所で、元々、トランプのようなタイプが大好きな土地柄。子チェイニー氏の敗戦は大方の予想通りの結果ですが、実は、中間選挙で敗れて過半数を失うのではないかと予測されている民主党にとって、むしろ、共和党側の対戦相手はトランプ支持派の方が、もう、それは勘弁してよ~、な、有権者が民主党側に投票して有利に働くのではないかとの見方もあり、ミニ・トランプみたいなトンデモ候補の方が戦いやすいって算段?
バイデン大統領は、何もしてないと批判する日本人もいる(なんで、そう思うなかなぁ??)けど、国内的には、先のインフレ抑制法案成立を含め、細々と賛同できる法案を実施し続けているし、対外的にも派手に動かずとも、チクチクと中国、ロシアを牽制するやり方は、さすがの古狐と私は感心しています。伊達に長年、アメリカの政界を生き残ったわけじゃない。マスコミが騒いで、なんでも反対したい派が大声で喚きだす前に小出しで通しちゃう、ただのアイスクリーム好きなお爺ちゃんじゃない。たまによろけてるのも、実は演技じゃないかと疑っちゃう。台湾に関する「失言」だって、うっかりのフリして、ぐっさり釘刺してると思うし。
 先のインフレ抑制法案も、選挙時に公約したビルドバックベターに比べると縮小して、一般庶民は失望してるという「NY現地ジャーナリスト」さんの意見も見たけど、「中西部現地タダの人」な私は、自分も周りも高齢者向け健康保険世代に近いので負担が減って嬉しいし、気候変動対策が盛り込まれたり、何より財源が巨大企業への増税というのは、ラジオに向かって「やったー!」と叫ぶレベル。ロシアのウクライナ侵攻、コロナの予想以上の長引きでインフレが続く中、それを抑える法案の中に、元のビルドバックベターも入れてきたのは、Good job!ですよ。あたし、借金無いんで利上げも、上がって、上がって、上がって、(経済)回そ~♪だし(←円広志さんの「夢想花」の曲でよろしく)。因みにあくまでも私の勝手な意見ですので、実際は、日本みたいに貯蓄額は高くないし、住宅ローンやクレジットカード・ローンを抱える人の多いアメリカじゃ、いい加減にしとかないと国民怒るけど~
中間選挙結果次第では、反発する共和党に議席を握られて、こういった法案を通すのは不可能になりかねず、オバマさんの悲劇再びになりますので、今のうちにどんどん進めてほしいです。トランプの「刺客」達が軒並み負けて、民主党が過半数を維持してくれれば、それが個人的には一番良い状況なのですがね。

 それにしても、ワイオミングという国外的にはマイナーな州の、しかも党内予備選の結果が世界中を賑わすとは、どんなにかアメリカの未来が注目を浴びているかを示していると思います。その多くが「トランプだけはやめて」という思いだと思いますが、日本にも声の大きなトランプ狂信派がいるので、他の国はどうなのかなぁって興味ありますが。ともあれ、チェイニー氏は来年1月までは現職。下院特別委員会の副委員長として調査を速攻させますので、2020年の選挙結果が「盗まれた」というウソをつき続けて支持者を扇動するトランプを、何とか今年中に有罪に追い込んでほしいです。

Lizcheney.png
ガンガンやっちゃってください



応援していただけると嬉しいです。

にほんブログ村 海外生活ブログ アメリカ情報へ
にほんブログ村

関連記事
スポンサーサイト



Comment
老怪二人
人気投票の色濃いアメリカ大統領選で地味~なおじいちゃまが勝った。バイデン&ペロシ二人とも伊達に40年生き残ってたわけじゃない。酸いも甘いも噛み分けて、世論もマスコミも選挙も自在に操り、この年で失うものなど何もない。二人とも年をとってシワが腹黒さを覆い隠し、今が旬とさえ思えますよ🤣
YOSHI様
そうそう、バイデンも再出馬するとか言ってるけど本気じゃない、だから、やりたいこと全部やっとく!みたいにも見えますよね。いいお爺ちゃんの笑顔に騙されたら、裏でどんな根回しするか、わかっちゃもんじゃない。
ペロシ女史も好きな様にやってるし。

私はそんな二人を、ウヒヒと悪い笑い浮かべながら応援してます。しかし、カマラ・ハリスさんは割食ったかもですね~
追放
チェイニーさんは残念だったけど
トランプ派の議員ってどんでもない人が多いので
州によってはわざと民主党がトランプ派を支援してるところもあるようですね。穏健派や中間層は過激なトランプ派を嫌うので票が民主党に流れる可能性があるからだそうです。
悪夢はトランプ過激派ばかりになってしまう事。
それだけは勘弁して欲しいです。
パンプキン様
チェイニーさんは、ここで終わる人ではないと信じています。背後には「あの」暗黒卿も控えているはずですし。
民主党としては、ミニ・トランプたちが出てきてくれたほうが本線で戦いやすいのだろうなとは思いますが、仰る通りで、トランプ過激派ばかりになってしまうのが一番、恐ろしい…
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
Profile

sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

Link
Ranking
押してくださると勇気凛々です。
カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
Latest journals
Category
Latest comments
Search form
Monthly archive
Display RSS link.
QR code
QR