超進化したクモ vs. 人類
11月の第三木曜日は、アメリカの感謝祭です。家族が揃って詰め物をした七面鳥をメインに所定メニューを頂き、感謝する日。元々はピルグリム達が現地の人々に食べ物をもらって冬を生き延びることが出来たことを感謝する祝日。親戚一同が集まるとか、メニューが決まってたり、本来、ご先祖のサバイバルに感謝するので、私的に日本の盆正月ポジションかと。私は身内が近くにいませんから、コタツムリとなって家に引き籠る。朝は、アパート前がマラソンのルートで道路が閉鎖になるので、犬の散歩とかで面倒臭いかも?と、思っていましたが、自分が起きた時には、マラソンはとっくに終了してた~(〃▽〃)
翌金曜日を含めてお休みなので、4連休です。この一年を振り返って感謝する伝統ですが、私は4日間の朝寝と怠惰な日々に感謝。木曜日は、一日中、ワインをすすりながら本を読みました。私が一日かけて読んだのは、エイドリアン・チャイコフスキーのSF、「時の子供たち(Children of Time)」上下編。作者のチャイコフスキーさんは名前がロシア人みたいだけど、ポーランド系のイギリス人だそうです。
戦争で荒廃した地球を逃れ、新たな居住地を探す人類と、テラフォーミングのために惑星に透過された、進化を速めるナノウイルスに感染した土着のクモ。この試みの責任者であるカーン博士、進化する蜘蛛たち、そして移住可能な星を求める宇宙船ギルガメシュの乗組員の数千年に及ぶ三つ巴が、乗組員パートと蜘蛛パートの交互で語られます。最後は、こうなったらいいな、と、思っていた結末でよかったけど、2016年のアーサー・C・クラーク賞を受賞したり、評判が良かったものだから、2019年に続編、Children of Ruin、そしてつい先日、Children of Memoryが発行されたばかり。ヲイヲイ、せっかくキレイに〆たのにシリーズ化?と、ちょっと不安。この頃、小説や漫画でも映画やドラマでも、一つ当たると、そのまま金蔓化してダラダラと続く作品が多いように思うの。
この作品はLionsgateによる映画化が2017年に伝わりましたが、その後どうなったかは不明。正直、人間パートはいいけど、蜘蛛パートどうするの?個人的には見てみたいけど、大きなクモがワサワサしてる姿を大画面で見たい人って、スーパーヒーローの活躍を見たい人よりかなり少なそうなんですが…

英語版の表紙

こちら竹書房の表紙
もうちょっと、なんというか… 本屋さんで思わず手が伸びるような、魅力的な表紙にしてほしかったかもよ… 折角、性差別、宗教、奴隷制に対するアンチテーゼを盛り込み、しかもSFとしての要素もしっかり押さえた野心的で面白いお話なのに… 本を表紙で判断するなとは言いますが、表紙買いって絶対あるよね。私は、日本にいた頃、表紙絵が天野喜孝さんの文庫は、つい手を出しちゃったわ。
ちなみにこの本、翌日、アマゾンのブラックフライデーで半額セールになってました。ぐはっ!
翌金曜日を含めてお休みなので、4連休です。この一年を振り返って感謝する伝統ですが、私は4日間の朝寝と怠惰な日々に感謝。木曜日は、一日中、ワインをすすりながら本を読みました。私が一日かけて読んだのは、エイドリアン・チャイコフスキーのSF、「時の子供たち(Children of Time)」上下編。作者のチャイコフスキーさんは名前がロシア人みたいだけど、ポーランド系のイギリス人だそうです。
戦争で荒廃した地球を逃れ、新たな居住地を探す人類と、テラフォーミングのために惑星に透過された、進化を速めるナノウイルスに感染した土着のクモ。この試みの責任者であるカーン博士、進化する蜘蛛たち、そして移住可能な星を求める宇宙船ギルガメシュの乗組員の数千年に及ぶ三つ巴が、乗組員パートと蜘蛛パートの交互で語られます。最後は、こうなったらいいな、と、思っていた結末でよかったけど、2016年のアーサー・C・クラーク賞を受賞したり、評判が良かったものだから、2019年に続編、Children of Ruin、そしてつい先日、Children of Memoryが発行されたばかり。ヲイヲイ、せっかくキレイに〆たのにシリーズ化?と、ちょっと不安。この頃、小説や漫画でも映画やドラマでも、一つ当たると、そのまま金蔓化してダラダラと続く作品が多いように思うの。
この作品はLionsgateによる映画化が2017年に伝わりましたが、その後どうなったかは不明。正直、人間パートはいいけど、蜘蛛パートどうするの?個人的には見てみたいけど、大きなクモがワサワサしてる姿を大画面で見たい人って、スーパーヒーローの活躍を見たい人よりかなり少なそうなんですが…

英語版の表紙

こちら竹書房の表紙
もうちょっと、なんというか… 本屋さんで思わず手が伸びるような、魅力的な表紙にしてほしかったかもよ… 折角、性差別、宗教、奴隷制に対するアンチテーゼを盛り込み、しかもSFとしての要素もしっかり押さえた野心的で面白いお話なのに… 本を表紙で判断するなとは言いますが、表紙買いって絶対あるよね。私は、日本にいた頃、表紙絵が天野喜孝さんの文庫は、つい手を出しちゃったわ。
ちなみにこの本、翌日、アマゾンのブラックフライデーで半額セールになってました。ぐはっ!
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はじめまして。
エイドリアン・チャイコフスキーという作家は初めて知りました。作曲家のピョートル・イリイチ・チャイコフスキー自身はロシアの作曲家ですが、ウクライナ・コサックのチャイカ家にルーツがあるとのことです。
この作家さんについてもルーツを辿ると同じ所に行き着くのかも知れませんね。ウクライナからポーランドに移り住んだ家系からイギリスへ渡ったということになるのかも知れません。
エイドリアン・チャイコフスキーという作家は初めて知りました。作曲家のピョートル・イリイチ・チャイコフスキー自身はロシアの作曲家ですが、ウクライナ・コサックのチャイカ家にルーツがあるとのことです。
この作家さんについてもルーツを辿ると同じ所に行き着くのかも知れませんね。ウクライナからポーランドに移り住んだ家系からイギリスへ渡ったということになるのかも知れません。
kanageohis1964 様
はじめまして。コメントありがとうございます!
作曲家の方のチャイコフスキーには、なぜかコサックダンスのイメージが合ったのですが、やっと謎が解けて「そうだったのかー!」という感じです。ありがとうございます!
エイドリアン・チャイコフスキーさんは、今作がヒットして脚光を浴びた作家で、翻訳されたのも今作が初のようです。
作曲家の方のチャイコフスキーには、なぜかコサックダンスのイメージが合ったのですが、やっと謎が解けて「そうだったのかー!」という感じです。ありがとうございます!
エイドリアン・チャイコフスキーさんは、今作がヒットして脚光を浴びた作家で、翻訳されたのも今作が初のようです。
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Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。
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