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ミュージカル「アニー」

 私の住むアパートのすぐお隣に劇場があります。ブロードウェイのナショナル・ツアー等、一年中、様々なコンサートやショーが催されています。昨年は、「ハミルトン」を観に行きましたが、ぜひ見たいショーも沢山あり、でも高いし(´・_・`) なのですが、そこはそれ、安い、無料、割引をこよなく愛するワタクシ、ただでショーを観れる機会を逃すはずはございません。無料でショーを見る方法、それは劇場の客席案内係のボランティア!ボランティアに見返りを求めるヤツでごめんなさい。

 先月、オリエンテーションを受けて、さぁ、サインアップと張り切ったら、やっぱりブロードウェイ・ショーは既に埋まっててガッカリでしたが、実は、最初の二回は訓練中ということで、特別枠があったのでした。そして早速、今日がその一回目、演目は、日本でもおなじみの「アニー」です。制服は白の襟付きシャツに黒いスラックスと黒い靴。ここまでは自前で、黒のベストと緑のネクタイが支給されます。自分で言うのも何ですが、これがなかなかカワイイの。お役目はチケットを確認して席に誘導したり、パンフレットを手渡したり。そしてショーが始まってたらドアを閉めること。今日のショーは子供向けの内容、最終日のお昼の公演で全席売切れでした!空席無しだけど、誘導係用に持込まれた椅子で観劇できて感激(ごめん...)

National-Tour-begins-Fall-2022-creative-1.jpg

 わたし、ブロードウェイ版の映画化、1982年版の「アニー」の映画を観たことがあるだけで、ミュージカルは初めて。子供たちの芸達者ぶりに感心するとともに、実は意外と政治的な内容にも驚きました。犬のサンディが最初と最後に少ししか登場しないのも驚き。映画みたいに、いっつもアニーと一緒なんだと思ってた。ショーの前には、犬のリハーサルのため、30分間関係者以外立ち入り禁止でしたが、ナマ舞台で犬の演技は難しいのでしょうね。そして穢れた心の私は、出会って1週間で11歳のアニーに首ったけのウォーバックスさんに、不審な気持ち...

 元のコミックは、「ディック・トレーシー」とも繋がるピカレスク・ドラマだったんですって。1924年8月から2010年6月まで(!)連載されていた「小さな孤児アニー」です。ミュージカルはアニーが周りを魅了していく様子やウォーバックスさんとの関係等々、色々すっ飛ばし大きくアレンジされて、元気な孤児のシンデレラ・ストーリーに。当時は、誰もがアニーの事を知っていて大人たちが共に成長した(アニーは永遠の11歳だけど)赤毛の女の子、アニーのお話として大人にも子供にも受入れられたのでしょう。

annie.jpg
実は少女探偵なアニー。タンタンや小林少年っぽい?


 素晴らしい曲にも恵まれて、オリジナルのコミックが終わり、元のお話を知らない世代の観客が増えても、ミュージカルは生き残り続けている。決して派手な舞台じゃないけど、不朽の名作ですよね。お客様は、ちょっぴりおしゃれした女の子連れのご家族が殆どでした。
 
 「アニー」は舞台俳優を目指す子供たちの登竜門といわれ、成長して有名な女優さんになった人も少なくないのですが、子役はみな小学生。小さなモリーは6歳の設定で、演じるのも小1くらいの女の子で、最年長でも背の高い役に中一でも可能性あり、だそうです(日本のオーディションは15歳まで)。ショーをしながら全米を回るので、ゴールデンウィークに東京公演、夏休みに地方公演の日本とは違い、学校には行けません。ホームスクーリングのできるアメリカならではですね。親御さんも一緒にツアーについてってるのかな?皆がスターになれるわけじゃないし、どんな大人になってるんだろう?等々、気になっちゃう。ハリウッドの元子役の自伝はよくあるけど、他にはない経験をした子供達、ショーの一員として全米を回った子供たちが成長してからの回想記があれば読んでみたいわ。
 

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Comment
こんにちはー!
私は映画の「アニー」も見た事がないので…
なんとなく知ってるくらいなんですが、日本では「アニー」
出身の子役からアイドルや女優になった人って結構いるような気がします。
やはり日本でも登竜門なんですねえ。
昔は郁恵ちゃんの「ピーターパン」がそうだったように思います。
しかしアニーが少女探偵??
想像出来ないですが、この絵はまさしくタンタンだ!
そうだったんですねえ。深いなあ。
近所に劇場があるなんて羨ましい!
我が家の周りは美容院と薬局ばっかりです^^;
どこの国でもアニーは子役の登竜門ですね、トゥモロ〜♪

あの箱凝ってるでしょ、あんな感じであれこれ売ってるんですが完売御礼も多くて^^;
美味いんですけどね、安い、無料をこよなく愛する僕には高いです☆
サラジェシカパーカーが、アニーを演じていたらしい。
あの名曲Tomorrowが大好きで、CDを購入して、娘と一緒に歌っていたのを思い出しました。
ハミルトン、まだ見ていなくって、クリスマス休暇は、息子がもたもたしている間に、完売となってしまい、Nyへ行くのをキャンセルして、ボストンでクリスマス休暇をとることになったんです。
今朝のニュースで、豊田章一郎氏が他界されたニュースを知って、ショック。97歳だったのですね。
信藤三雄, 高橋幸宏氏もお亡くなりになって、寂しい気持ちでいます。
マクノスケさま
昔(トホホ)毎朝新聞を読んでいて、ワシントン・ポスト紙に毎日コミックが4ページ分あったときには、たしかにアニーも連載されていました。但し、日曜版だけだったかな?続き物だし、字が多いので(^^;)読んだことはありませんでしたが、結構ハードボイルドだったような... それがほのぼのミュージカルになっちゃうなんて。
小さいのに、歌って踊れて、演技もできて...アニーで主役を張った、なんて子役さんたちは演技界の超エリートなんでしょうね。日本だと、宝塚に進む女の子もいるのかな?とかって思いました。
JUNxxx様
トゥモロ〜♪ 明日はいつも一日後にやってくる。
キャッチーですよね。頭の中でぐるぐる中です。
もう梅田の駅前に住んでるようなモンですから。あそこまで栄えてはいませんが。
美味しくて、箱も素敵で、お高くても完売が多いとは、きっと本当に美味しいのでしょうね~(指くわえ)
キャットラヴァー 様
サラジェシカパーカー、なるほど~
同年代の子供達と全米を回り、舞台に出るなんて経験、なんだかロマンがあって、どんな子供時代だったのか興味あります。
俳優さんやアーティスト、企業人、日本でお馴染みだった方々がどんどん亡くなられて自分の年令も感じます。章一郎さんの息子さん、モリゾウさんも引退を考えておられるそうだけど、もうひと頑張りお願いしたい気もする。
「ハミルトン」は本当に素晴らしかったです!次は「トッツィー」を見に行く(?)つもりです。
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Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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