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バッハ+ヴィヴァルディ=パンクでメタル

 素晴らしいお天気の日曜日、数週間前からちゃ~んと予定を立ててあったのですよ。まずはお昼過ぎの開店を待っての目医者さんで定期検査の予約。その後、軽くファーストフードでお昼を済ませたら、教会の大聖堂でパイプオルガンのコンサート、コンサート前に早めに行って中の素晴らしいステンドグラスの写真を撮る。多少、スケジュールには余裕を持たせて... 完璧でしょ!?が、物事がそう上手く行くはずはなく...orz

 まず、メガネ店付属の目医者に行ったら、機械が動かないから更に20分先のモールにある他の支店に行けと言われる。あいよ~と、軽く返事して行ってみれば、椅子に座ったまま30分以上待たされ不機嫌になる私。瞳孔を開く目薬を指して暫く待機、の「暫く」が妙に長い。ムカつきが顔に出始める私。一時間程度で済む筈の検査に2時間以上かかって心の中は煮えくり返ってるけど、次の予定のために早く出ていきたいので、文句も言わず出ていこうとしたら、肝心の目的である糖尿病による目の疾患を調べる機械がここにはないから、また、元の予約していた支店で予約を取り直してね、だって。

 物凄ーく腹立って青筋ピクピクなワタクシ。だったら最初からそう言えよ!わざわざ、こんな所まで来ないで予約取り直してたよ!白内障の手術したんで水晶体は人工物。眼鏡の処方変わんないし!今のメガネで十分見えるから新しい処方箋要らないし!!メガネ屋だから新しいメガネを買わせたいんだろうけど、そうはいかないよ!!!と、いう心の叫びを飲込み、でも悔しいんで嫌味を残し、今晩はありったけの評価サイトに文句書いてやるー!と、思いながら早足で店を後にする。

 日曜日の混んだモールでは、駐車場を出るまでに長い渋滞。頭の中で考える評価サイトの文面が、どんどん罵詈雑言化してくる。目はチカチカして太陽が眩しいし。でも、午後のコンサートって、ずっと凄く楽しみにしていたんです。遅刻しちゃうけど、ここで諦めたら悔しすぎっ ((;´Д`)ハァハァ ←ここまで前置き(ヲイ!)

 昨年11月にシンシナティとその周辺をガイドして頂いた時に、中で催しをしていたので外からしか見られなかったケンタッキー州コビントンのSt. Mary's Cathedral Basilica of the Assumptionで、大聖堂のパイプオルガンによる、バッハの生誕338年記念コンサートがありました。中にも入ってみたかったし、パイプオルガンも聴きたいし、しかもバッハだから教会・宗教音楽よりも取っつき易そうだし、この機会を逃したら絶対後悔する!

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21本のパイプを有する1889年製の木製オルガンはまろやかで深みのある音
お酒と一緒で、時を経て円熟するのかしら?

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新しいオルガンはパイプが64本!オーボエやフルートのように聴こえる時も(金管仲間だし)
脳に直接来るメタリックな大迫力サウンドと大聖堂セッティングで、異世界にトリップ

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20.4m x 7.3mで、世界でも二番目の大きさのステンドグラス、手工業のものとしては世界最大 

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ステンドグラスは全部で82枚あるそうです

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一枚一枚が皆素晴らしい

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外観(正面玄関を臨む)

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正面から入ったところ

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外観(北側、ステンドグラス裏)

 パティ・スミス姐さん曰く、パンクロックの始祖はモーツアルトだそうですが、壮麗なパイプオルガンで聴くバッハはパンクだったわ。軽やかなチェンバロの室内音楽とか、重々しいバロックなイメージでしたが実は派手だった~(@_@)

 演奏者のMitchell Millerさんが若くて演奏も若さが弾けているのかもしれませんが、生きてた時には作曲家としてよりもオルガン奏者としての方が有名だったというバッハさん、私、あなたへの印象が変わりました。つまんない、古い、なんて思っててごめんなさい。同時代のヴィヴァルディ(「春」だけの男と思うなよ)の曲をバッハ(当世ロックスター)がアレンジした曲は、ビートルズをストーンズがアレンジしました的な古典にして不変の斬新さを感じました。おみそれしました m(_ _;)m

 前回来た時は居たガーゴイルがいないので、教会の人に尋ねたら、割れてきて危険なので新品に取り替える予定だって。ありゃ~!

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11月の写真には、ちゃんといるんだよ

 ステンドグラス越しに降り注ぐ陽光の下、壮麗な音楽を堪能し、心洗われるような経験でした。でも、評価サイトでメガネ屋を星1つで文句書いてやる(←洗われてないw)


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Comment
素晴らしい大聖堂 ステンドグラスのすばらしさ 以前ポーランドに仕事で出かけた時に教会見つけては 勝手に見学していました。(10年位通っていました)クリスチャンではありませんが 何か心洗われるような感傷に浸りました。ここで聞くパイプオルガン すばらしいでしょうね。
眼鏡屋さん、ちょっとなんとかならないか!!
私でも罵詈雑言書いちゃいますよ。
しかし素敵な教会。
やっぱり外国の建物は素晴らしいですねえ。
まさに荘厳と言う言葉がピッタリです。
そして音楽も素敵だったんでしょうねえ。
kitchenplaza様
ヨーロッパの歴史ある教会に比べれば若いとはいえ、アメリカらしい、でっかく派手に行こう!的な勢いの感じられる大聖堂でした。新進の演奏家によるパイプオルガンも素晴らしく、素敵な一時でした。
マクノスケ様
ほーんと、まさにこれがアメリカン・クオリティ(v-359) 
向こうの支店にも予約のスケジュールがあるから少々待たされるのは仕方なかったとしても、肝心の検査が出来ないことはまず最初に言うべきでしょ!評価サイトに、客に対して無責任過ぎるっ!って書きまくりました(コラコラ)
教会と音楽は最高でした!諦めかけたけど、やっぱり行って良かったです。
よくその場で爆発しないで出てこられましたね。
大人だ~。
パイプオルガンの演奏ってテレビでしか知りません。
本物は素晴らしいんでしょうね~。
前置きまで読んで、
もし、わにさんが、コンサートを聞けなかったり、
ステンドグラスが撮れなかったら、
大変な事になるかも~~ってw
無事で、良かったヨカッタ~
イマドキは、病院もネットの口コミを気にするから(日本では)
腹立つんは、書いたったらええねん!
だと思います♪



なっつばー様
次に早く行きたい一心で、そそくさと出て行きました。
その日のうちに、今日の訪問はいかがでしたか~、と、店からテキストが来たので、星1つで文句書いて(★ゼロが選べないので、怒りの一つ★w)送ろうとしたら、この記事をグーグルでもシェアしたいですかぁ~と、飛んで火に入る夏の虫。当然、シェアしました。フン!(←鼻息)

アメリカではそこら中に教会があり、パイプオルガンも備わっていることが多いのですが、こんな大きなオルガンはめったにありません。ステンドグラスも凄いし、本当に壮麗でした。ただ、外の日差しが強すぎて写真が上手く撮れなかったので、ちょっと曇りな日にリベンジしたいです。
ほんなあほな。様
そうそう!昔は病院でなにか嫌なことがあっても、発散(?)できなかったし、ご近所で文句言ったら、当の病院にチクられて嫌な思いになんてこともありましたね。
 でも今はネットで拡散できちゃいますからね~ お店やサービス提供側には怖いツールかもですが、逆に言えば、良いお店、良い経験も広まるので、強い味方にもなり得るんですよね。

 糖尿病の検査予約は3週間後だったのですが、昨日の朝、空きができたの出来ませんか?と、メールが来たので行ってきました。チェックインしたらスグに検査を受けられて、これは私の文を読んだな、と、ニヤリですよ。
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sirowaniko

Author:sirowaniko
アメリカ生活も30年超え、NY、MA、DC、TX,CO、CA、OHを経て、今は南部のジョージアに犬猫と住んでいる普通のおばさん。蚊と蚤とトランプ一味以外の生き物が好き。

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